281話 ページ37
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互いにユニフォームへ袖を通した円堂と武方三兄弟はフィールド上で睨み合っていた。
努「偵察っていうかぁ決闘って感じィ？」
下衆な笑みを浮かべた武方三兄弟へ円堂は「来い...！」と呟いた。
その言葉が合図となり、三兄弟は駆け出した。
武方努は上方へボールを蹴り上げると、回転を伴いながら自身も飛び上がる。
そのフォームは、豪炎寺修也の十八番とよく似ていた。
鬼道「これは...ファイアトルネード！？」
豪炎寺「いや、回転が逆だ！」
A「.....」
2人が驚愕を見せる中、Aはピクリと反応し、そして友と勝をじっと見つめた。
豪炎寺「...A？」
その様子を不審に思った豪炎寺は彼女の名を口にするが、Aは何も答えず鞄を地へ落として鋭い目付きを見せるだけだった。
A「....随分とコケにしてくれるじゃないか」
呟かれた言葉が音を成すと、Aは勢い良くゴール前へ走り出した。
豪炎寺の「おい！」という声が聞こえたが、Aは気付かないふりをして走り続ける。
武方努から繰り出された"バックトルネード"を円堂が防いだのを見遣ると、続けざまに飛んできた"2本目"と"3本目"のシュートをAは睨んだ。
A「サッカーは、1つのボールで行うスポーツだッ！」
武方三兄弟「な...っ！？」
Aは叫び、2本目として飛ばされてきたシュートを3本目のシュートへ打ち返し相殺した。
円堂「...！！...氷室っ！大丈夫か！？」
突如現れた複数のボールに困惑した円堂はハッとすると、Aの元へ駆け寄った。
学ランに付いた砂を軽く払いながらAは武方三兄弟へ言い放つ。
A「良いシュートだけど、ルールくらい守りなよ。これならいくら経っても修也に届かないよ」
努「なんだと！？」
勝「...それなら教えてやるさ。俺達のシュートが豪炎寺より強いってことをな！！みたいな！？」
A「円堂、頼んだよ」
円堂「ああ！絶対負けねぇ！！」
円堂の肩を軽く叩き、豪炎寺と鬼道の元へ足を進めている間、2人の間でこんな会話が飛び交っていたなんて知る由もないだろう。
鬼道「あのキック力にコントロール力...普段の練習の時と桁違いだ。潜在能力か...？」
豪炎寺「...いや、あれがアイツの本当の力だと思う」
鬼道「どちらにせよ、これは雷門にとって大きな戦力になるな」
フッと笑う鬼道とは裏腹に、Aの強烈な一面へ苦笑を浮かべた豪炎寺だった。
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豪炎寺修也推し - 奏奏奏さん» お久しぶりです！受験生なのですね。無理せず、奏奏奏さんのペースで頑張ってください！ (2019年10月22日 21時) (
レス) id: e2e58e1092 (このIDを非表示/違反報告)
水銀(プロフ) - ここまで一気読みしてしまいました！主人公と豪炎寺の関係性最高です…！！これからどうなっていくかとても楽しみです！ (2019年8月29日 0時) (レス) id: 78abf1c607 (このIDを非表示/違反報告)
麻衣蘭(プロフ) - 奏奏奏さん» 了解だよ！宜しくねー！ (2019年5月21日 19時) (レス) id: 396c72dd9d (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - 麻衣蘭さん» 承認致しました！当方あまりこちらのサイトに詳しくありませんのでフレンドシステムを使ったことが無く...(汗)もし何か必要なことがあれば仰って頂けると嬉しいです*_ _) (2019年5月21日 18時) (レス) id: 3daaf042e6 (このIDを非表示/違反報告)
麻衣蘭(プロフ) - 奏奏奏さん» わわっ！本当ですか！？是非是非！嬉しいです！申請送っておきますね！ (2019年5月21日 18時) (レス) id: 396c72dd9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏奏奏 | 作成日時：2019年2月14日 22時
