番外編(ホワイトデー1) ページ16
〜ホワイトデー〜
今日はホワイトデー。
以前に比べ寒さが緩んだからか、マフラーを外して登校するAと豪炎寺。
彼らの手には紙袋が握られていた。
A「...それにしても昨日はキツかったね.....」
豪炎寺「ああ...」
薄らと隈がある目元を擦るA。
ガサガサと音を立てる紙袋の中には、小袋に包まれた沢山のクッキーが顔を覗かせていた。
1か月前、バレンタインで食べきれないほどのチョコレートをもらったAと豪炎寺は、昨日大急ぎでお返しのクッキーを小袋に分けたのだった。
A「...ホントはひとりひとり手作りしてお返ししたかったけど.....この量はさすがに死んじゃうからね...」
そう呟くと苦笑いしながら豪炎寺が頷いてくれた。
あまりに量が多すぎるため、手作りを断念した2人。
しかし市販のクッキーだけではどこか申し訳なさが付き纏ってしまうので、手書きメッセージを添えることにしたのだった。
ふと、Aは溜息をつきながらミネラルウォーターを飲んでいる豪炎寺を見つめて尋ねる。
A「.....修也って、何人に告白されたの？」
豪炎寺「...ｹﾞﾎｯ...！.....急になんだよ...」
若干むせ込みながらこちらを見つめてくる。
僕は「何となく！」と応えて笑顔を彼に向けた。
ホントは何となく、じゃないけど。
豪炎寺「...別に何人だっていいだろ、俺は好きじゃない奴とは付き合わない」
A「...！.....そっか」
豪炎寺の返答に少しだけ安心したA。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 371人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
豪炎寺修也推し - 奏奏奏さん» お久しぶりです！受験生なのですね。無理せず、奏奏奏さんのペースで頑張ってください！ (2019年10月22日 21時) (
レス) id: e2e58e1092 (このIDを非表示/違反報告)
水銀(プロフ) - ここまで一気読みしてしまいました！主人公と豪炎寺の関係性最高です…！！これからどうなっていくかとても楽しみです！ (2019年8月29日 0時) (レス) id: 78abf1c607 (このIDを非表示/違反報告)
麻衣蘭(プロフ) - 奏奏奏さん» 了解だよ！宜しくねー！ (2019年5月21日 19時) (レス) id: 396c72dd9d (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - 麻衣蘭さん» 承認致しました！当方あまりこちらのサイトに詳しくありませんのでフレンドシステムを使ったことが無く...(汗)もし何か必要なことがあれば仰って頂けると嬉しいです*_ _) (2019年5月21日 18時) (レス) id: 3daaf042e6 (このIDを非表示/違反報告)
麻衣蘭(プロフ) - 奏奏奏さん» わわっ！本当ですか！？是非是非！嬉しいです！申請送っておきますね！ (2019年5月21日 18時) (レス) id: 396c72dd9d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：奏奏奏 | 作成日時：2019年2月14日 22時
