はいびーがーる1【短編集】 (ページ10)

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･わんこ_hidaka.u ページ10

うちの彼氏はとんでもなく構ってちゃんだ。

今はそんな彼氏、ひーくんこと飛貴にオムライスを作っている。

ソファーに座っていた彼は、オムライスを作っている私のところにてくてくと歩いてきて

飛「Aちゃ～ん♡」

と後ろから抱きついてきた。

いわゆるバックハグ。

これはいつもの事だ。もう慣れてしまった。

けれど今は火を使ってるし怪我したら危ないから一旦離れて貰わなきゃ。

私「ひーくん？今は危ないから離れてくれない？」

飛「でも寂しくなっちゃった…。」

私「あとでいっぱいぎゅーしてあげるから、ね？」

飛「…やだ。」

こうなると面倒くさい。
今日はいつもに増してわんこだ。
そう思い火を止めた。

私「オムライス、食べれなくなっちゃうよ？」

飛「それもやだ…。」

そう言いつつも離してくれない。

今のひーくんは駄々をこねる幼稚園児のよう。

いや、もしかして幼稚園児か？
そう思ってしまうくらい。