好き、とは。 (黄) (ページ2)

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変わらないページ2

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7月10日の昼休み。

34度、快晴。

暑いね、なんて会話ももう聞き飽きたくらいには夏を感じている。

エアコンが設置されていないアナログなオンボロ校舎に悪態をつきながらお弁当を食べる昼下がりに、

これも青春だなあ
なんて思った。

「ほんまに暑くて無理なんやけど」

「我慢しなよ。暑いって言うともっと暑くなるよ」

「何でそう言うこと言うん。帰りにアイス食おうとか言えばいいやん、可愛げ無いな」

3年間同じクラスで腐れ縁の亮ちゃんと小競り合いをするのもいつものことで、

「えー。奢りなら行ってあげてもいいよ」

「そんなわけないやろ」

「て言うか亮ちゃん今日部活でしょ？私こんなに暑い中何時間も待ってるの嫌だよ」

「ええやん、お前彼氏おらんしどうせ暇やろ」

「え、うるさいんですけど。心の底から余計なお世話ー。」

図星だけど腹立つ。

モテるからって調子に乗りやがって、バーカバーカ。

じゃあ6時に下駄箱集合な、とだけ言い残して自分の席に戻っていく。

相変わらず自分勝手な男だ。

そうやって、
今日もなにも変わらない1日が過ぎていくと思ってた。

思ってたんだよなあ、

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