繋ぐ。 ページ10
クロの一言で、その場にいた空気がさらに一気に凍りつく。
言われた当の本人も驚いているようで、
目を点にしていた。かと思えば、
すぐにいつも通りの余裕の笑みに戻り、クロに言った。
及川「君とAちゃんは、どういう関係なの？」
「...っ」
なんで、そんなこと聞くの。
そう言いたかったけど、声にならない。
クロも少しの間黙っていた。
今ここで、嘘でもいいから「恋人同士」だと言ったら、この先の未来は
変わったのだろうか。
クロ「....幼馴染だよ」
＿あぁ、やっぱりクロにとって私は、ただの「幼馴染」でしか無いんだ。
そう思うと無性に何かがこみ上げてくるような気がして、
必死に何かをこらえた。
及川「へぇ、幼馴染か....じゃあさ、君はAちゃんと付き合う気はないってこと？」
クロ「・・・は？」
クロの声がどんどん低くなっていく。怒ってるのかな。
及川「Aちゃんの事をなんとも思ってない君にとって、
俺の恋愛事情も、Aちゃんの気持ちも関係ないことでしょ？だったらさ、」
＿＿''俺らが付き合ったって君には関係ないでしょ？''
これにはクロもひどく顔を歪めた。
違う、俺はそういうことを言いたいんじゃないんだって言いたげな顔。
正直、あんな表情をしたクロは初めて見た。
及川「あ、そうだ。Aちゃん」
いきなり声を掛けられて、及川を見上げる。
及川「俺だったら、絶対Aちゃんを泣かさないって約束出来るよ？」
は？何言ってんのこいつ....
及川の手はAの頬に伸びていき、優しくAの目に溜まった水を拭った。
「っ！？///」
まばたきすると同時に、何粒もの水滴が床に滴っていく。
これは汗でもない、水でもない、
自分の目からこぼれ落ちた涙なんだと再認識させられるのだった。
及川「大事な人が助けて欲しい時に助けられないやつなんか、そばにいる資格なんて無いよ」
クロ「ちょっとまてよ...それどういうことだよ！」
クロが及川にかかろうとした時に、Aは小さく呟いた。
「もうさ、やめてよ...」
その言葉にクロは我に返り、はっ、と今自分がしそうになっていたことを自覚する。
「恋愛とかそういうの、わかんないよ...」
ポツリ、ポツリと言葉を繋いでいく。
自分の言いたいことを、少しずつ、パズルのピースを集めるように、少しずつ。
ほんと、恋愛って..辛くて苦しいよ。
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女の子大好きミルクティー - この話を読んで清水さんにガチぼれしました!←(黒尾じゃねぇのかよ)本当に素晴らしい小説だと思いました! (2016年2月7日 13時) (
レス) id: 1a9f286e3d (このIDを非表示/違反報告)
音叶@林檎(プロフ) - 通行人Aさん» そ、そそそそんな素晴らしいだなんて…おおおおおおお恐れ多いです( ° ω ° ; ) 更新頑張ります！ Twitter！！フォローありがとうございます！！すっごくすっごくうれしいです！！ええ！！(( (2015年3月23日 18時) (レス) id: 229cff4b05 (このIDを非表示/違反報告)
通行人A(プロフ) - 素晴らし過ぎる｡ﾟ(ﾟ´Д`ﾟ)ﾟ｡← 凄く面白いです!続きが気になって気になって夜も眠れない…←更新頑張ってくださいね！あ、あとTwitterﾌｫﾛｰ失礼させて頂きました！長文失礼しましたです(( (2015年3月23日 16時) (レス) id: 6d17c5a599 (このIDを非表示/違反報告)
JUAN（音叶）(プロフ) - 甘楽さん» ありがとうございます！w (2015年3月12日 14時) (レス) id: f2daca6ce8 (このIDを非表示/違反報告)
甘楽 - すごく続きが気になります!!!頑張って下さい!!!!!!。応援しています!!!! (2015年3月8日 21時) (レス) id: b792c272fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音叶 | 作成日時：2014年6月27日 13時
