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「必死になって問い詰めた俺がバカ見てぇじゃねえか...」
「いや、俺もまさか三ツ谷にバレるとは思わなかった」

項垂れる三ツ谷にそう言ってケラケラと笑う新汰は、今までの大人びていた印象とは違い何処か年相応だった。

「てか、俺に言ってよかったのか?」
「ああ、問題ねぇよ。隊長からは信頼の出来るやつなら言ってもいいって言われてんだ」


綾介を知る三ツ谷と違い、新汰は数千の中の1人。たまたま拾番隊に配属されて東卍(ここ)に来ただけで、有罪(ギルティ)の総長の事は知りもしない。名前も顔も知らないのだ。

それでも裏切ったりすることなく忠実に与えられた任務をこなしているのは、流石の綾介のカリスマと言ったところか。


「オレってオマエに信頼されてたんだ...」
「まあ、そこそこな」
「そこそこなのかよ」

まるでコントのようなやり取りを交わし、お互いに顔を合わせて ブハッ と笑った。





六本木の路地裏にある、知る人ぞ知る隠れ家的なバー《ポラリス》

有罪(ギルティ)のメンバーが経営するその店は暴走族上がりや裏社会の人間の間で有名で、顔を隠して利用出来る為、夜になるとお面やらフードやらを付けた客が増える。

店内のルールはたったの2つ。ひとつ、店内での争いは厳禁。ふたつ、客や店員の干渉不可。それを破れば誰であろうと問答無用で追い出される。



どんな客であろうと皆平等に扱われるそんな店の奥、有罪(ギルティ)御用達のVIPルームに綾介はいた。


〖よお、万次郎。愛美愛主(メビウス)とやるんだって?〗
【流石綾介さん。情報が早いね。新汰から聞いた?】
〖まあな。〗
【ねえ、綾介さん。お願いがあるんだけどさ

愛美愛主(メビウス)、俺らで潰すから有罪(ギルティ)も、他のチームも手ぇ出さないで欲しいんだよね】


柔らかなソフィアに座って硝子の机に足を乗せた状態で万次郎と電話する綾介は、さながら何処かのお偉いさんのよう。まあ、間違ってはいないが。

昔から足癖の悪い綾介は、ここに来ればいつも足を机に乗せては仁斗に言われて下ろす。

〖いいぜ。他の奴らにも手ぇ出すなって言っとく〗
【ありがとう】
〖死ぬんじゃねェぞ。死んだらぶっ殺す〗




〇鈴木新汰

H2. 9.2

身長169cm


有罪(ギルティ)/拾番隊に所属

東卍/弐番隊に所属


そこそこ頭がキレて、そこそこ喧嘩も強い

48→←46



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Risa(プロフ) - 続き待ってまーす!!! (2023年4月19日 17時) (レス) @page32 id: 2b536c0b94 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 続きが見たいです! (2023年3月15日 17時) (レス) @page32 id: 3b16f5e0a5 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - 続きが凄く気になります、! (2022年8月13日 9時) (レス) @page32 id: f148938447 (このIDを非表示/違反報告)
runva - 続き待ってます〜 (2022年6月4日 20時) (レス) @page32 id: b1b697b532 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きはよ (2021年9月27日 7時) (レス) id: 428de36953 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼月 | 作成日時:2021年8月3日 17時

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