幻の最強【東リべ】弍 (ページ25)

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武道 side

「正直、東卍の内部事情とか全然知らないし、"芭流覇羅"とかも何？ってレベルなんだよなー。昨日、マイキー君に東卍に入るなら有罪(ギルティ)についてちゃんと知っとけって言われたし...山岸教えて！」

「ならまずは有罪からな。有罪は東京のみならず、関東１の暴走族だよ。ありとあらゆるチームを傘下に置いていて、いわば伝説。もちろん東卍も有罪の傘下で、マイキー君達は結構目をかけられてるって聞いた事がある。

総長にウルフって呼ばれる人がいる。総長もだけど、副総長も顔も本名も知られてなくて、伝説や幻って呼ばれてるんだ。

その人達の下に指示を出す総長代理がいて、その下に合計20の部隊がある。その数は、傘下のチームを含めず(・・・・・・・・・・)に千を超えると言われてるぐらいどデカいチームだよ。」

傘下のチームなしで構成員が千を超えるという有罪に、武道も敦達も驚愕する。

武道達の驚きなんて気にもせずに東卍と芭流覇羅の説明をし始めた山岸。

山岸の話だと、芭流覇羅の本当の総長は誰も知らないらしい。代理として仕切ってるのが、愛美愛主だった半間。芭流覇羅の中で元愛美愛主をまとめたのがNo.2の半間で、その他の反東卍勢力をまとめたのがNo.3の羽宮一虎...

話し終わったぐらいに急にドアが開いて、顔を出したのは首に刺青を入れた黒と黄色の髪のイケメン。

そのイケメンを睨みつけるマコトを、山岸が必死で止める。

「タ...タ...タ、タケミチ出た!!

この人が芭流覇羅のNo.3。羽宮一虎だ!!!」

確かに話はしていたけど、ご本人はお呼びじゃないにも関わらず、ガバッと勢いよく抱きついてきた一虎。

「わーー！うれしー!! 同中のイッコ下に東卍のヤツがいるなんて!!」

そしてそのまま、黒板に書かれた有罪と東卍の組織図を見て、一言「これ間違ってるよ」と言う。

「え!? 何か違いましたか!?」
「しょーがないからオレが教えてあげよう！

有罪は総長がウルフなのはあってる。これは有名だしね。でもその下につくのは総長代理だけじゃない。

ウルフと副総長のそれぞれに有罪の中でもトップを誇る実力の持ち主達が3人ずつついている。彼らはもちろん総長達の顔も名前も知ってるんだよ。」

意気揚々と話した一虎は、「じゃあ教えてあげたから、お礼に芭流覇羅のアジトについてきてね！」と武道の手を取って教室を出ていく。

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