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東卍が万次郎の元に続々と集まる中_
変わらず雨宿りをしていた綾介と仁斗は屋台のおっちゃん達と屋台の食べ物を肴に酒盛りをしていた。
特徴的な
「なんだ?喧嘩か?」
『あっはは、いいねぇ...雨ん中で
俺らも飛び入り参加しよーぜ』
立ち上がって肩を回しながら ニヤリ と笑った綾介の顔は愉悦に染まっていた。
☆
東卍VS愛美愛主。始まった抗争は激化し、既に誰がどこにいるのかも分からない。
それでも万次郎は目当ての奴を見つけた。
「ペー!!
なんでケンチン襲った!?
オレとケンチンが和解したのは知ってたろ!?
愛美愛主まで使って汚ぇマネしてんじゃねぇぞ!!」
周りに群がってくる雑魚を殴って、殴って、殴って...怒鳴りながら
「勝手に和解とかしてんじゃねぇよ!オレは納得いかねぇぞ!」
「パーの話はもう終わりだ!!」
「終わんねぇよ!! パーちん捕まったのになんもしねぇで終わり!? 笑えねーよ!!」
とうとう目の前まで来た万次郎を、怒鳴りながら容赦なく殴っていく良平だったが、万次郎は殴り返すどころか避けることすらしない。
「こうするしかねえだろぉ!!?
パーちんはオレの"全部"なんだよ!!!?
東卍がパーちん見捨てんなら敵になるしかねえだろ!!?
来いよマイキー!!! なんで殴り返さねぇんだよ!!? オレなんか1発だろ!!?」
万次郎は良平の首筋を掴んで引き寄せ、デコとデコを合わせる。
「オレを見ろ。
笑ってるか?パーちんが捕まって、笑ってるかよ?
辛ぇよ。オレとケンチンが争って、東卍がバラバラになるのは悲しいってタケミっちがそう言ってた。
みんなが争っちまうって、オレはそんな事考えてなかった。
気の済むまで殴れ。オレは、
それで全部チャラにして戻ってこい、ペーやん。」
万次郎の顔に浮かぶのは、笑顔でも、悲しみでも、怒りでもない、ただただ"無"の表情。
周囲は殴りあっている野郎ばかりであるというのに、2人の周りだけはとても静かで、雨の音だけが響いていた。
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Risa(プロフ) - 続き待ってまーす!!! (2023年4月19日 17時) (レス) @page32 id: 2b536c0b94 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 続きが見たいです! (2023年3月15日 17時) (レス) @page32 id: 3b16f5e0a5 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - 続きが凄く気になります、! (2022年8月13日 9時) (レス) @page32 id: f148938447 (このIDを非表示/違反報告)
runva - 続き待ってます〜 (2022年6月4日 20時) (レス) @page32 id: b1b697b532 (このIDを非表示/違反報告)
。 - 続きはよ (2021年9月27日 7時) (レス) id: 428de36953 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼月 | 作成日時:2021年8月3日 17時