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武道の愛車の疾風号やゴールデンバット、スケボー、武道の尊厳を犠牲に万次郎と堅が仲直りしたのが8月1日。


今日は8月3日。2人の喧嘩を止めたご褒美にと、未来に帰らず祭りに参加する武道。





淡い色の浴衣を着た日向と黒がベースの浴衣を着たエマ。それぞれの横には私服の武道と堅が並ぶ。


『堅?あれ、エマもいんじゃん』
「綾介さん!!」
「綾兄!!」

武道たちの前を歩く堅たちに声をかけたのは、道の横に備え付けられているベンチに座った綾介。

紺の着物に内側が黒になっている紅の羽織を羽織った綾介は派手な色の羽織がとてもよく似合っている。

「綾介さん...?」
『あれ、日向。それに武道じゃん。久しぶり。

何、ダブルデート?』

まさかの全員と知り合いだった綾介は、イケメン(綾介)と知り合いだった彼女に慌てる武道を無視してサラッと聞く。

「う、うん...デート」

少し恥ずかしそうに答えたエマの頭を崩れない程度に優しく撫でてやる。

「綾介さんは仕事落ち着いたんですか?」
『そ、ようやく落ち着いたから頑張ったご褒美に仁斗とデート♡』

妖艶に笑った綾介に、歩行者も含めて女性も男性も顔を赤くした。


「綾介、買ってきたぞ」

綾介の後ろから現れた仁斗からペットボトルを受け取り、ノールックで腕をとった綾介はバックハグ(強制)をさせる。

『こいつが仁斗。オレの相棒』

どうやら仁斗を知らない武道と日向の為に紹介をしてくれたらしい。


綾介と同じ紺の着物に、色を反対にした羽織までお揃いの仁斗。2人目のイケメンに周りは沸いた。

それはもう、黄色い悲鳴が響き、バックハグ(強制)で鼻血を出して倒れる人がいる程に。ついでに着物がお揃いで羽織が色違いだと気付いたそっち方面(・・・・・)の人は心臓を押さえて蹲る。


「仁斗さんもお久しぶりです」
「仁兄、久しぶり〜」

「ああ、久しぶり」

仁斗とは会っていなかった堅とエマが再会の挨拶をしたところで、綾介が懐から財布を取り出し、お札を4枚差し出す。


『せっかくだから小遣いやるよ。祭りを楽しんどいで』

拒否する間もなく4枚の札を堅の手に握り取らせ、突き返される前にと仁斗の手を引いて人混みに紛れる。

堅の横をすり抜ける時に『ちゃんとエマをかわいいって褒めろよ』と言うのを忘れないところが流石綾介だと言えようか。


そして、仕方なしに受け取ったお金だったが、エマとのあれやこれやを許してもらうために射的で溶かした武道だった。


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Risa(プロフ) - 続き待ってまーす!!! (2023年4月19日 17時) (レス) @page32 id: 2b536c0b94 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 続きが見たいです! (2023年3月15日 17時) (レス) @page32 id: 3b16f5e0a5 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - 続きが凄く気になります、! (2022年8月13日 9時) (レス) @page32 id: f148938447 (このIDを非表示/違反報告)
runva - 続き待ってます〜 (2022年6月4日 20時) (レス) @page32 id: b1b697b532 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きはよ (2021年9月27日 7時) (レス) id: 428de36953 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼月 | 作成日時:2021年8月3日 17時

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