幻の最強【東リべ】弍 (ページ2)

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No side

「パーの親友は愛美愛主(メビウス)のメンバーに袋叩きにされて、更に目の前で彼女乱暴されて、親兄弟吊るされて、金巻き上げられて。で、藁にも縋る思いでパーに相談してきたんだ。

そんなんガキの喧嘩じゃねえだろ？」
「でも、そんなチーム有罪(ギルティ)が放っておくんですか？」
「愛美愛主(メビウス)はやけに逃げ足が速ぇらしい。それで今回の集会だ。」

武道が石段の上に座る万次郎を見ると、万次郎の前には春樹が項垂れたような状態で立っている。

「ウルフからは、愛美愛主(メビウス)は見つけ次第潰せって言われてる。もちろん、俺ら以外のチーム、俺らよりも愛美愛主(メビウス)よりも歳上の奴らにも全員伝達されてる。

それを踏まえて、どうするパー

やる？」

「相手は2つ上の世代だし、東卍(ウチ)もタダじゃすまないし、皆に迷惑かけちゃうから...

でも...悔しいよマイキー...」
「んな事聞いてねえよ。やんの？やんねえの？」

万次郎は春樹に厳しく冷たい言葉をかける。だが、それが万次郎なりの優しさで、仲間の導き方だ。

「やりてえよ!!!ぶっ殺してやりてえよ!!!」
「だよな

東卍(こんなか)にパーの親友(ダチ)やられてんのに迷惑って思ってる奴いる!?

パーの親友(ダチ)やられてんのに"愛美愛主(メビウス)"日和(ひよ)ってる奴いる？

いねえよなぁ!!?

"愛美愛主"潰すゾ!!!」

万次郎の声に全員が拳を振り上げ、鬨の声をあげる。

愛美愛主(メビウス)は、放っておいてもすぐに有罪(ギルティ)が潰すだろう。しかし、その様子を黙って見てるだけなんて不良が、男が、人として名が廃る。

「8月3日、武蔵祭りが決戦だ」

武道は綾介と会った日のことを思い出していた。

[[堅は12年前の8月3日、東卍の抗争中に腹を刺されて死んだ]]
[[東卍の内部で"マイキー派"と"ドラケン派"で別れてたらしい]]

堅が死ぬ日は8月3日。しかし堅が死んだのは愛美愛主(メビウス)との抗争ではなく、東卍の内部抗争だ。

どちらの情報が正しいのか、武道にはわからなかった。

⿴⿻⿸

なんか続編に移行した途端、壱の方がhit数8000とかいっててマジでビビった。なんでこんな急に...？

いや、見ていただけるのはとても嬉しいです。ホントに。ちょっとびっくりしすぎただけなんで。

いつも見ていただいてありがとうございますm(_ _)m