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カトレアは、一人の屋敷しもべ妖精を呼び付けた。
「何か御用でしょうかお嬢様！」
駆け寄って来た屋敷しもべ妖精は鼻が床にくっつきそうになるほど深々と頭を下げた。
「こんにちは、ミリー。元気にしていたかしら」
「はいお嬢様！ミリーはとても元気にしていらしたのです！」
ミリーは飛び出しそうな程に大きな目をギョロギョロとさせながら、キーキーと鳴くように可笑しな敬語で話した。
「こちらは私の友人のオリビアとソフィアよ」
「お嬢様のご友人様！ミリーはミリーと申します！厨房で働いていらっしゃるので何か御用があればお気軽にお申しつけ下さい！！」
ミリーはやけにカトレアに懐いているようだった。
屋敷しもべ妖精というのは主人に従順で、その命令には決して逆らえない
ホグワーツの屋敷しもべ妖精はホグワーツの校長＿今で言えばダンブルドア＿の命令で厨房で働いているのだろう。
だから厨房を訪れる生徒に＿元々の性質も相まって＿尽くそうとするのだが、こんな風に一人の生徒に懐くような姿は珍しい。
「カトレアちゃん、何かしたの…？」
『何もしてないわよ』
カトレアには人を惹き付けるような魅力がある。
自分やオリビアもその魅力に惹き付けられたような節があるし、この屋敷しもべ妖精がそうであっても何ら不思議な事ではない。
「ていうか、こんな場所知ってるんなら教えてくれてもいいのに」
これでいて大食いのオリビアは、授業後の空腹を夕食まで待たなくても良くなる厨房の場所を今の今まで教えられなかったのが少々不満らしい。
『ごめんなさいね。私も少し前にヴァランに教えてもらっただけだから…』
「ヴァランってハッフルパフの監督生のシェーン・ヴァラン？」
『ええ』
「フーン、やっぱりあの人カトレアに気が合ったんだ」
余りにも明け透けに言うオリビアにカトレアは反応に困ってしまう。
その手の話に耐性のないソフィアなんかは顔を赤くして俯いてしまっている程。
別に鈍感だという訳でもないカトレアはヴァランが自分に対して抱いている気持ちぐらい察しているし、その上で何も知らないふりをしているのだ。
そんな事にいちいち反応して気を配っていたら、いつかカトレアは過労と精神疾患に苛まれて、ストレスで倒れて死んでしまうことだろう。
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雅 - とても面白いですっ！！物語が丁寧だし読みやすい…更新頑張ってください！！ (2月6日 22時) (
レス) @page8 id: cc7c78e963 (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - ものすごく面白いです！！更新頑張ってください！ (2021年11月29日 19時) (レス) @page45 id: a84d0456a3 (このIDを非表示/違反報告)
宵桜の館(プロフ) - 蒼月さん» はい！私のイメージだとそうです！！ (2021年9月27日 10時) (レス) id: b0c551b146 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 宵桜の館さん» なるほど!! 例えば、夢主の近くにいる不死鳥をフォークスのような紅だとしたら、夢主のアニメーガスはONEPIECEのマルコのような蒼＿とかで合ってますか？ (2021年9月26日 12時) (レス) id: 1cda098b14 (このIDを非表示/違反報告)
宵桜の館(プロフ) - 初めまして、楽しく読ませてもらっています！不死鳥は、色を変えてみては如何でしょうか？あくまで個人の意見ですし、蒼月さんの考えに添えているか分かりませんが．．． (2021年9月26日 12時) (レス) @page43 id: b0c551b146 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼月 | 作成日時：2021年5月20日 21時
