ホグワーツの天才児

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「そんな"穢れた血"と組むなんて「バックスターン。僕の友人を侮辱することは許さない」

カトレアに最大級の侮辱の言葉を投げつけた取り巻きその1＿マイク・バックスターン＿を冷たく睨みつけたアシェルに、騒いでいた他の取り巻き達も押し黙る。

「大丈夫なの？カトレア...」
「フォーリー家は聖28一族のひとつだよ...」

家格にしか興味のないアシェルの取り巻き達とは違って、カトレア自身の事を心配してくれる2人の友人がとても嬉しくてニッコリと笑う。

『大丈夫よ。実は彼とは汽車の中で会っているの。心配してくれてありがとう』

ｶﾞﾁｬ
「さーて、皆組めたかな？よしよし」

気まずい空気を霧散させるかのように戻ってきたスラグホーンの指示で皆一斉に魔法薬を作り出す。

『私は乾燥イラクサを計るから、アシェルはヘビの牙を砕いてちょうだい。』
「わかった。早く終わった方かがツノナメクジを茹でよう」

息の合った2人が楽々と魔法薬を完成させていく。

ホグワーツに来る前に教科書を読み込み、呪文を唱えていたとしても、マグル生まれのカトレアは魔法薬を作ることはできなかった。

だからこうして簡単な魔法薬であってもこの世界(ハリーポッター)を直に感じることが出来て、カトレアは浮かれていた。


「ふむふむふむ...おお...素晴らしい!! Mr.フォーリーとMs.エバンズ、Ms.フレンチとMs.イリングのペアは完璧な魔法薬だ！」

生徒達の作った魔法薬を見て回っていたスラグホーンは、隣合って調合していたアシェルとカトレア、オリビアとソフィアの魔法薬を絶賛する。


たとえ入学したての1年生でとても簡単な調合だったとしても、魔法薬は魔法薬。

セブルス・スネイプ風に言えば 魔法薬学とは、魔法薬調剤の微妙な科学と、厳密な芸術。名声を瓶詰めにし、栄光を醸造し、死にさえ蓋をする方法 である。




前世からの知識と好奇心でなんでも普通以上にこなすカトレア。

聖28一族の次期当主であり、幼い頃から英才教育を受けてきたアシェル。

純血に生まれ、両親から莫大な愛情と知識を注ぎ込まれて育ってきた、魔法薬学を得意とするソフィア。

得意科目は呪文学ではあるが、基本的になんでもそつなくこなすオリビア。


才能の塊である4人にとって、他人を妬んでいる暇がある奴らなど足元にも及ばない。

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