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9と3分の4番線_それは、ハリポタファンにとってとても馴染み深く、ホグワーツに並んで死ぬまでに1度は訪れてみたい場所である。

そんな聖域と言っても過言ではない場所に、カトレアは家族と共に立っていた。

マクゴナガルの説明の通り、キングスクロス駅の9番線と10番線の間の柱を駆け抜け、魔法の世界に足を踏み入れる。

カトレア達を迎え入れるのは、黒と赤が基調のホグワーツ特急。

まだ朝早いためか人はまばらで、今汽車に乗れば容易にコパートメントに座れそうだ。

「お姉ちゃん、絶対にお手紙書いてよ!待ってるからね!」

先程、9と3分の4番線を駆け抜ける時はあれほど怖がっていたリリーは、ホグワーツ特急に夢中でキョロキョロと辺りを見渡している。

それに対してペチュニアはギュッとカトレアの手を握り、不安そうだ。

不安なのもあるが、やっぱり1番は大好きな姉と長い間離れないといけないという寂しさだろうか。

生まれてこの方、カトレアは家族から長い間離れたことがなかった。

だが、ホグワーツは完全寮制で、ホリデーの時にしか帰ることができない。

『もちろんよ、チュニー。ホリデーには必ず帰るから』

寂しいのは何もペチュニアだけではないのだから。





時間は発車時刻にだんだんのと近づき、駅のホームには人が集まり始めていた。

カトレアは汽車の1番後ろのコパートメントに荷物を置き、再度家族の元へ戻ってきていた。

『そろそろ行ってくるわね』

だから離して。とカトレアに抱きついて離れない2人の妹(リリーは段々と寂しくなってきたのか、ペチュニアに便乗して抱きついた)を軽く諭す。

「嫌だ!お姉ちゃん行っちゃダメ!」
「お姉ちゃん行かないでよ!」

それでもギュッと抱きついて離れない妹たち。

カトレアはすっかり困ってしまい、談笑している両親に助けを求めた。

カトレアのヘルプに気がついた両親は2人をカトレアから引き離し、柔らかな笑顔でカトレアを送り出した。

「行ってらっしゃい...」
「お手紙送ってね!約束よ!!」
『リリー、チュニー、必ず手紙は送るわ!2人とも仲良くね!』

「行ってらっしゃい、カトレア」
「お前は僕たちの自慢の娘だよ。自信をもって頑張りなさい」
『お父さん、お母さん、行ってきます!ホリデーには帰るわね』

一人一人にハグをしたカトレアは、汽車に向かって歩いていく。

『行ってきます!!』

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- とても面白いですっ!!物語が丁寧だし読みやすい…更新頑張ってください!! (2月6日 22時) (レス) @page8 id: cc7c78e963 (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - ものすごく面白いです!!更新頑張ってください! (2021年11月29日 19時) (レス) @page45 id: a84d0456a3 (このIDを非表示/違反報告)
宵桜の館(プロフ) - 蒼月さん» はい!私のイメージだとそうです!! (2021年9月27日 10時) (レス) id: b0c551b146 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 宵桜の館さん» なるほど!! 例えば、夢主の近くにいる不死鳥をフォークスのような紅だとしたら、夢主のアニメーガスはONEPIECEのマルコのような蒼_とかで合ってますか? (2021年9月26日 12時) (レス) id: 1cda098b14 (このIDを非表示/違反報告)
宵桜の館(プロフ) - 初めまして、楽しく読ませてもらっています!不死鳥は、色を変えてみては如何でしょうか?あくまで個人の意見ですし、蒼月さんの考えに添えているか分かりませんが... (2021年9月26日 12時) (レス) @page43 id: b0c551b146 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼月 | 作成日時:2021年5月20日 21時

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