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ある日のこと＿
カトレアは自分の部屋で本を読んでいると、コツコツと窓を叩く音がする。
カトレアの部屋は2階であり、妹達はありえない。
本をおいて窓を見れば、すぐ側にある木の枝にフクロウが1羽。
『ああ、ようやく来た』
梟が咥えている手紙を見て、カトレアは胸を撫で下ろした。
部屋に招きいれた梟から手紙を受け取り、壁に立ち並ぶ本棚に留まった梟に少し待っているように言い聞かせると手紙を眺める。
黄色味がかった羊皮紙には、エメラルド・グリーンのインクで〖 イギリス イングランド ミッドランズ コークワース 南向き 角部屋 C・エバンズ殿 〗と書かれており、裏面を見れば、ホグワーツの校章の蝋印で封がされている。
憧れだったホグワーツからの手紙に、ドキドキする胸を落ち着かせ、カトレアはゆっくりと封を開けた。
〖 校長 アルバス・ダンブルドア (マーリン勲章、勲一等、大魔法使い、魔法戦士隊長、国際魔法使い連盟最高会員)
親愛なるエバンズ殿
このたびホグワーツ魔法魔術学校にめでたく入学を許可されましたことを、心よりお喜び申し上げます。
用意をしていただく教科書並びに必要な教材のリストを同封いたします。
新学期は九月一日に始まります。 七月三十一日必着でふくろう便にての返事をお待ちしております。
八月十日 午前十時、担当の教員をそちらに向かわせます。
敬具
副校長ミネルバ・マクゴナガル 〗
読み終わってもその手紙を眺めているカトレアだったが、梟の鳴く声にようやく顔をあげた。
『お父さんとお母さんに言わないと...』
そう言ったカトレアの緑の瞳はキラキラと輝やいていた。
手紙を持った梟が来たこと、魔法学校に入学許可が出たことなどを両親と妹たちに話せば、もちろん驚いてはいたが、とても喜んでくれた。
家族に今魔法のことを知ったかのように話すのは心が傷んだが、まさか初めから知っていたなどと言う訳にはいかない。
生憎と前世の社交界で鍛えられた演技力は健在で、何も疑われることなく話すことができた。
魔法を使えることで、ペチュニアは離れていってしまうかもしれないと考えていたカトレアだったが、両親やリリー同様に目をキラキラさせていた。
「私も使えるかなぁ」と言うペチュニアに、『貴方は使えない』なんて言える訳もなくカトレアはそっと頭を撫でて、『使えたらいいね』としか言うことが出来なかった。
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雅 - とても面白いですっ！！物語が丁寧だし読みやすい…更新頑張ってください！！ (2月6日 22時) (
レス) @page8 id: cc7c78e963 (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - ものすごく面白いです！！更新頑張ってください！ (2021年11月29日 19時) (レス) @page45 id: a84d0456a3 (このIDを非表示/違反報告)
宵桜の館(プロフ) - 蒼月さん» はい！私のイメージだとそうです！！ (2021年9月27日 10時) (レス) id: b0c551b146 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 宵桜の館さん» なるほど!! 例えば、夢主の近くにいる不死鳥をフォークスのような紅だとしたら、夢主のアニメーガスはONEPIECEのマルコのような蒼＿とかで合ってますか？ (2021年9月26日 12時) (レス) id: 1cda098b14 (このIDを非表示/違反報告)
宵桜の館(プロフ) - 初めまして、楽しく読ませてもらっています！不死鳥は、色を変えてみては如何でしょうか？あくまで個人の意見ですし、蒼月さんの考えに添えているか分かりませんが．．． (2021年9月26日 12時) (レス) @page43 id: b0c551b146 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼月 | 作成日時：2021年5月20日 21時
