ホグワーツの天才児番外まとめ【ハリポタ】 (ページ14)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:1,599 hit

カトレア･エバンズ誕生祭 2022 Ⅱ ページ14

「ハハッ、それで開けられたのか」
『そうよ、そのピアッサーも魔道具だったみたいですぐにホールが安定したのよ』

アシェルと話しながら本を読むカトレアの晒された耳には、透き通った海のようなピアスが光っている。
ピアスにすぐに気付いたリリーによって、何時もは下ろしている髪をポニーテールにされたのだ。

「それはそれは。ところで、その石はアパタイトか？」

愛されてるな、と思う。
アパタイトは、高度が低いためにヒビが入りやすく、カットも難しい宝石だ。
流通もそう多くないし、この透明度のは更に少ないだろう。
石言葉は、絆を強める･繋げる。
7年間ずっと一緒だった3人も、将来は皆バラバラの道に進むという。
だから、最後の年にこの石言葉を持つアパタイトを3人で (・・・)つけたのだろう。

カトレアだって、宝石の価値や石言葉ぐらい知っている。
だから、怒るに怒れないのだ。
無理やりピアスを開けさせられた事はどうかとは思うが、プレゼントだし、2人がこう願ってくれた事は嬉しいのだ。

きっとみんな未来への不安を抱えている。
暖かい学校から出て厳しい社会へと野晒にされる不安、そして世界一安全な学校から出て闇の脅威に晒される死への恐怖を。
みんな、見て見ぬふりをしているのだ。

「ねえ、カトレア」

カトレアはアシェルを見ない。
ページを捲る手は止まらないけど、さっきからずっとその目には何も映していない。

「ねえ、『アシェル、私は大丈夫よ』

ようやく目が合う。
胸元から小さなスペクトロライトと、トルコ石とラピスラズリがはめ込まれたカトレアの花のモチーフが連なっているペンダントを出して見せる。

『貴方が無事を祈ってくれているのだから』

アシェルがカトレアに贈ったバースデープレゼントだった。
それに込められた意味を、願いを、カトレアはしっかりとわかっていたのだ。

「それでも、君だけでも僕は守りたいんだ…」

ペンダントを贈る＞貴方を心から思っている、ずっと一緒にいて欲しい

スペクトロライト＞12月17日の誕生日石。直感力、持ち主の才能を引き出す

カトレアの花＞カトレア･エバンズ

ターコイズ＞12月の誕生石。邪悪なものを遠ざける効果がある、持つ人に勇気を与え、幸福へと導く

ラピスラズリ＞〃。迷いを断ち切り、幸運を呼び寄せる

⿴⿻⿸

最後めっちゃ重くなった…！！！
本編でも7年生の時とかはヴォルデモートが猛威を振るう時期だから、重くなりそうだなぁ…

これはアシェル√ぽいけど、本編はどうなるんだろ。
誰かくっつけて欲しい人います？