ホグワーツの天才児番外まとめ【ハリポタ】 (ページ11)

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シリウス･ブラック誕生祭 2022 ページ11

◤◢◤◢注意◤◢◤◢

☆未来捏造です

☆カトレア達は7年生、リリー達は5年生

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カトレア達3人は、図書館で借りた本を抱えて寮へ戻る。
何時だってなんだかんだ(魔法を使った喧嘩や、悪戯仕掛け人(マローダーズ)の悪戯などが)あって城は騒がしいのだが、今日は一段とザワついている。

「今日はみんな騒がしいわね」
「ホント鬱陶しいわ」
「今日はシリウスの誕生日だから」

そう、今日はシリウス･ブラックの誕生日なのだ。
どう頑張っても品行方正とは言い難い行い(主に悪戯)ばかりだが、彼はそれでも余りある魅力があるのだろう。
例えば容姿、ブラック家は美形揃いで、彼もその例に漏れずハンサムだった。
例えば才能、授業は碌に聞かずサボったり悪戯ばかりしているというのに、学年ではリリーやジェームズと並んでトップ3に入っている。
例えば家柄、これは言うまでもない。

兎に角、彼は人気者だった。
日頃から告白が絶えず、最近は落ち着いた様だが1年か2年ほど前までは女の子が途切れたのをカトレアは見たことがない。
今日のような誕生日だったりクリスマス等のイベントの度に熱狂的なファンに追いかけられる程だ。

「大変そうね」
「カトレアに言われてもね…」

オリビアはそう言うが、厳密には少し違う。
誕生日などにプレゼントを贈られるのは同じだが、生憎と女の子からのカトレア宛のプレゼントには愛の妙薬や手作りのお菓子の中に爪やら髪の毛が入っていた試しは無い。

「あっ、カトレア！シリウス見なかった！？」

同級生のグリフィンドール生だった。
朝から探し回っているのだろう、綺麗に巻かれた髪が緩く解かれている。

「生憎と見ていないわ。今日一日は間違いなく隠れてるでしょうね」

彼は、彼らは、このホグワーツの抜け道や隠れ場所、更には誰か今何処にいるのかを全て知ることの出来るSRアイテム(忍びの地図)と、正真正銘ホンモノのSSRアイテム(透明マント)を持っているのだ。
逃げることも、隠れることも容易にできる。

「そうよね…もう少し探してみるわ」

そう言って髪を靡かせながら足早に去っていくのを見送る。

「行ったわよ」

カトレアが背後に声をかければサワリと空気が揺れ、筋張った手が空中に現れた。
その手はパントマイムでもするかのようにゆらゆらと動き、何かを掴むと一気に引っ張った。

「さっすがカトレアだぜ。よく気がついたな」

ホグワーツきっての問題児兼人気者がそこにいた。