幻の最強 【東リべ】壱

7 ページ8

No side


東京の夜の街をバイクで爆走するのは、黒に白のメッシュが入った髪のメガネをかけた男。後ろには先程公園で拾ったリョウ＿ 有罪 の総長である八神稜介(やがみ りょうすけ)＿が乗っている。

バイクを運転するのは、稜介の親友であり相棒である 有罪 副総長の春川仁斗(はるかわ じんと)だ。

仁斗「それで、何か掴めたのか？」
『主催は”キヨマサ”っていう東卍の奴らしいぜ』
仁斗「ったく、くだらねぇことしやがって」




こうなった経緯は数日前...

『喧嘩賭博ゥ？』

有罪 のメンバーからの噂だった。なんでも、中坊が有罪 の傘下である東卍の名前で喧嘩賭博をしているらしい。

仁斗「で、どうすんだ？総長」
『とりあえず、俺らは手を出さねぇ。アイツら(・・・・)がどうにかするだろ。...もしヤってるところに遭遇したらテメェらの好きにしろ』





仁斗「で、好きにさせたってのにお前は見に行ってたのかよ」
『胸糞悪ぃんだよ。東卍も、他のチーム(とこ)もルールさえ守りゃあ何したって構いやしねえが、喧嘩賭博なんかで金儲けしてんのも、俺ら(有罪) の名を落とすのも...気に入らねぇ』


稜介は確かにキレていた。仁義を重んじる極道＿和一組＿に育てられてきたことで生まれた稜介の価値観はまさに”漢”であり、それに憧れてついてくる者も多くいた。その一方、仁義に欠く行為をすれば一変。圧倒的な力の差で相手をねじ伏せる鬼となる。


普段とても温厚な稜介をキレさせてしまった”キヨマサ”にはご愁傷さまとしか言いようのない仁斗であった。





人物紹介

○春川仁斗

S 53 . 4/23 誕

＿有罪(ギルティ)＿副総長

＿和一會＿副会長



・稜介の親友 兼 相棒

(詳しい設定は今後明かしていきます)

ストイックな性格で頭がいい。”金を生み出す天才”で、誰よりも稜介を信頼している。(当人曰く、「稜介と離れるなら死んだ方がマシ」との事)

普段は稜介などの余程信頼している人の前以外は無表情。


喧嘩は稜介よりは劣るものの、万次郎に引けを取らない強さ。

料理が得意で稜介の為によく振る舞うため、喧嘩は手が汚れないように基本足技。


稜介同様、名前も顔も知らない人がほとんどではあるが、胸＿稜介と同じ位置＿にある鷹の刺青が目印。


バイクは インパルス(三ツ谷と同じ)

8→←作者より

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す