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No side
「ムキになってんじゃねーよ。主催がよー」
ソイツらが来たことを確認した稜介は、アツシの手を離すと、喧嘩賭博なんて言う巫山戯た遊びをしているキヨマサらをどう処罰するのかと見ていた。
アツシ「金の辮髪、こめかみに龍の刺青」
「東京卍會 副総長!!龍宮寺 堅、通称”ドラケン”!」
「ねぇねぇ?ケンチン?」
ドラケン「あ!?そのアダ名で呼ぶんじゃねーよ、マイキー」
「どら焼き、なくなっちゃった」
ドラケンの後ろを歩いていた小柄の金髪の男は、手に持っていたどら焼きがなくなってしまったことを証明するべく、笑顔で手を開いた。
アツシ「なんだあいつ?」
マコト「場の空気、全然読めてねぇ」
チームのNo.2を目の前にして、どら焼きの話をする金髪にアツシとマコトは呆れるが、そうでは無い。
「総長、お疲れ様です」
「お疲れ様です」
「お疲れ様です」
「お疲れ様です」
会場にいる、稜介と、金髪が何者かをわかっていない者たち以外は全員 バッ と、頭を下げて挨拶をした。
空気が読めてないとか読めているとかではなく、”読む必要がない”のだ。なぜなら、彼が1番偉いから。
大勢に頭を下げられているのを微塵も気にせずに、 ドン という効果音がつきそうな中で口についたどら焼きのカスを舌で舐めとる。
タケミチ「(まさか、こいつが...!?)」
「お疲れ様です、総長!!!」
_東京卍會 総長 佐野万次郎_
アツシ「無敵の”マイキー” 東卍のボスだ!!!」
タケミチ「(こいつが、こいつが東京卍會のトップ、佐野万次郎!!?)」
「マ...マ...佐野君...俺...3番隊の特攻やってます。赤石っす」
『(馬ッ鹿じゃねーの?”あの”万次郎がテメェごときに興味持つわけねーだろ)』
稜介の容姿はこの場では少々目立つため、皆が頭を下げている中、石段に座っていた。今ここに稜介が来ているのは、あくまで東卍の喧嘩賭博に対する処罰の仕方を見るため。話しかけるとしても、全てが終わったあと、それも、できるならこの巫山戯た遊びをしている主催の奴をどん底に落としてからが好ましい。
稜介の思った通り、マイキーは赤石とやらには興味を示さず、ガンスルーしていた。
ドラケン「邪魔。.....マイキーは興味ねー奴とは喋んねーんだよ」
赤石「あ...す...すみません」
ズイ と歩きながら、赤石のことを目にもくれずに言ったドラケンに思わず謝る赤石。
力の差が目に見えていた。
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腐敗物 - 米神ではなく顳顬です。 (2022年1月10日 19時) (レス) @page36 id: 32bfa4335a (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - うわぁ…ホントですね。18話がないのも、稜介が綾介なのも気が付きませんでした…!! 気をつけますね!! (2021年9月20日 13時) (レス) id: 1cda098b14 (このIDを非表示/違反報告)
白 - とても面白くてすぐに読んでしまいました!ですが18話が無いのと夢主の字が稜介から綾介になったのが気になりました。 (2021年9月20日 10時) (レス) id: a5a0810e66 (このIDを非表示/違反報告)
ta0628tm0105(プロフ) - 最高です!!!こういう東卍の作品を探してました!!!続き待ってます!!!! (2021年7月25日 11時) (レス) id: 0ed1a1911f (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - いちごミルクさん» 一応考えてはありますが、もう少し話が進んだらアンケートをとる予定です! (2021年6月27日 14時) (レス) id: 599dfade38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼月 | 作成日時:2021年6月7日 21時