9勝 ページ9
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先生に押し付けられた仕事で部活に遅れたルナと晶は、貰った大量のプレゼントを抱えて体育館に急いでいた。
「うわっ」『キャッ』
廊下をまがった途端、ルナは反対から歩いて来た人にぶつかり、並外れた身体能力のおかげで転ぶことはなかったものの幾つかのプレゼントが転がった。
「ルナ大丈夫？そっちの君も」
ルナと晶の目の前には、ルナよりも僅かに背の高い金髪の男子。俯いていて顔が見えないが、制服が新しい所を見る限り1年生だろう。
「あっ大丈夫ッス!!あの、五十風ルナさんと磯貝晶さんですよね!!」
バッと顔をあげた男子に顔には2人とも見覚えがあった。確か新入生にモデルをやってる子がいると誰かが言っていたはずだ。
「俺、ずっとおふたりと話して見たかったんス!!でも俺ずっと仕事入ってたし、1年が2年のフロアに行くのって勇気いるじゃないスか」
ぶつかってしまったのは悪いと思っているが、こちらが急いでいるのも察せずに捲したてる男子＿黄.瀬涼太にルナは段々と心が冷えていくのを感じていた。
ルナには、どうしても好きになれないタイプの人間がいる。幼い頃からどこに行ってもモデルのスカウトやナンパをされてきたルナはしつこく声をかけてくる人や空気を読まない人、チャラい人が苦手だった。
「ごめんね、黄.瀬くん。私たちもう部活に行かないといけないから」
一方的に話しかけてくる黄.瀬にルナがイライラしているのを感じ取った晶はニコッと人あたりの良い笑顔を浮かべた。
「あ、待ってください!! ひとつだけ聞いてもいいスか」
「何？」
「どうしてそんなに1つのことに熱中できるんですか。五十風さんとか、なんでもできるって聞いたんスけど。そんなん、何やってもすぐできちゃってつまんないじゃないスか。飽きないんすか？」
『...上には上がいる。たとえ全国の中学生の中で1番だったとしても熟練した大人には敵わないことを私は知ってる。
練習すればするほど上手くなれる、好きになれる。差が開いてようがなんだろうが隣に立ちたいっても思ってくれてる友達もいる。
君もいつかそういうのに出会えるといいね』
落ちたプレゼントを拾って歩き出したルナの背を晶は追う。
「珍しいじゃん」
『あまり好きなタイプじゃないけど、いいモノを持ってるし、あのままじゃ可哀想だったから』
『彼、多分なんでもそれなりにできちゃうから、何に対しても本気になれないみたい』
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蒼月(プロフ) - ゆうらさん» ええっ！？本当ですか？すごく嬉しいです！！これからも更新頑張ります！！！ (2022年1月20日 23時) (
レス) id: 599dfade38 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうら(プロフ) - 凄い心地よいくらいに黒バスと819の世界観が合わさっててキャラが出てくるたびにワクワクします！最高です！！！ (2022年1月20日 23時) (レス) @page27 id: d387b9f66a (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - とっても面白いです。更新頑張ってください (2021年5月9日 8時) (レス) id: 31ff0c2e3c (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - 蒼月さん» そうなんですか！ちょっと安心しましたw頑張ってください！ (2021年4月5日 4時) (レス) id: 0a298b7efe (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 泉さん» 今のところ深雪ちゃんとくっつける予定はないです!!（多分）個人的には、ルナとくっつけるとしたら、今出てきてる人の中では青峰か佐久早になりそうです!!今後も応援よろしくお願いします！ (2021年4月5日 4時) (レス) id: 599dfade38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼月 | 作成日時：2021年3月18日 16時
