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45勝 ページ47

しかし、赤.司は違った。彼はルナが言わなくても黒子のミスディレクションについて理解していたのだ。

「それともう1つ、これは僕の独断ではあるが...存在感のある人とはどんな人だと思う?」
「...明るい人とかでしょうか?」

「それもあるだろう。色々な要素があるから一言で表すのは難しいが、人を惹きつける人物像の1つとして喜怒哀楽...感情表現が豊かなタイプがある。

ミスディレクションはそれ単体ではフェイクと大差ない。君の影の薄さがあってこそ初めて大きな力を発揮する。今の(スタイル)を武器にするならば影の薄さも意識してある程度コントロールするべきだ。」


赤.司は黒子の胸に人差し指を当てた。

「そのコントロールの1つとして感情を極力 表に出さないこと。闘志は必要だ。だがそれは秘めろ」

赤.司の言葉を受けた黒子は、1つ深呼吸をする。

「.....!?」

その様子を見ていた青.峰や紫原は、決して目を離していないのに黒子が薄く消えたかのように見えた。

「わかりました」


その様子を、ルナは見ていなかった。





後半が始まってすぐに機能し始めた黒子のミスディレクション。

「何が起きた今!?」
「ボールが曲がっ...曲げたのか!?」
「わかんねー見逃したぁ!?」

他の観客が影の薄い黒子を見つけることができなくとも、ルナの優秀な”月神の眼(セレーネアイ)”はパスを曲げた黒子をしっかりと捉えていた。

『ミスディレクションが完成してる...』


気づけばボールは曲がり、フリーの選手にパスされる。

黒子が見えていない者たちは困惑し、パスを楽に受けることができている選手たちは黒子がいることで楽に試合ができると驚いていた。

しかしルナは懸念していた。1歩早くパスを出すだけではここまでの結果は出なかった黒子のプレーがここまで完成しているということは、黒子の感情が押し込められたということ。

試合には楽に勝てるかもしれない。しかし黒子はこれでいいのだろうか。

皆が思う黒.子のバスケに感情は必要ないのか。



誰一人としてルナの思案に気づくことなく、試合は終了した。



この日、誰かが言った


それきり、すぐに消えてしまったが



後に帝光を語る時


必ず囁かれることになる


奇妙な噂



「帝光には幻の6人目(シックスマンがいる」_と)

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蒼月(プロフ) - ゆうらさん» ええっ!?本当ですか?すごく嬉しいです!!これからも更新頑張ります!!! (2022年1月20日 23時) (レス) id: 599dfade38 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうら(プロフ) - 凄い心地よいくらいに黒バスと819の世界観が合わさっててキャラが出てくるたびにワクワクします!最高です!!! (2022年1月20日 23時) (レス) @page27 id: d387b9f66a (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - とっても面白いです。更新頑張ってください (2021年5月9日 8時) (レス) id: 31ff0c2e3c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 蒼月さん» そうなんですか!ちょっと安心しましたw頑張ってください! (2021年4月5日 4時) (レス) id: 0a298b7efe (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 泉さん» 今のところ深雪ちゃんとくっつける予定はないです!!(多分)個人的には、ルナとくっつけるとしたら、今出てきてる人の中では青峰か佐久早になりそうです!!今後も応援よろしくお願いします! (2021年4月5日 4時) (レス) id: 599dfade38 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼月 | 作成日時:2021年3月18日 16時

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