42勝 ページ44
「ダメだ。これ以上見る価値はない。彼は降格にする」
青.峰の訴えもものともせずに切り捨てる真田コーチ。
だが...
「次ももしダメだったら俺も一緒に降格する。だから...もう一度アイツを使ってやってください」
青.峰は諦めなかった。どう考えたって黒子と共に青.峰がいなくなるのは部にとってメリットなどない。
次も使えるという確かな根拠もない。それでもいつか黒子は自分達を救ってくれると断言した青.峰。真田としてはなぜここまで青.峰が黒子に固執するのが理解出来なかった。
『いいんじゃないですか？これでテツヤが使えるとなったなら万々歳。使えなくとも、負ける前に引っ込めてしまえばいい』
それでも、青.峰との約束の元で黒子を試合に出させることにしたのは、ルナのおかげでもあった。
☆
「...青.峰くん、さっきはなぜあんなことを...」
青.峰が忘れていた財布を届けるために後を追っていた黒子は、影から先程のやり取りを聞いていた。
「だってシャクじゃねーか。テツみてーな奴がチャンスを掴めなかったらさ。きっとチャンスってのは誰にでもくる。努力してる奴、してない奴、どんな奴にも。けど、それを掴むのはやっぱ努力してる奴であるべきだと思う」
思い返すのは自主練の光景。下手くそなドリブル、全く入らないシュート。どれだけ疲れていても、どれだけ吐いても、たとえ顧問に退部を勧められても、自分の思うバスケをしてきた。
結果が全ての帝光中で、降格寸前の自分の努力を認めてくれてる。一緒に降格してまでもチャンスを与えようとしてくれてる。
それが黒子にとって何よりも嬉しかった。
「チャンスは残ってる、テツには掴む力だってある。できるさ！」
「...はい！」
ｺﾂﾝ 青.峰と黒子は、拳を合わせた。
☆
軽やかな着信音に気づき、ルナはスマホに手を伸ばした。
『はい』
「に、二軍の山田です...！じ、実は自分今〇〇町のゲームセンターにいるのですが、ジャージを着た灰崎が...」
『(あの馬鹿...)わかった。今から誰か向かわせるから「おー山田か。今から俺が行くから、ソイツから目ェ話すんじゃねえぞ」...ちょっと』
話し声が聞こえたのか、隣を歩いていた虹村がルナの手からスマホをもぎ取り、勝手に話し出す。
『はぁ...』
隣で青筋を立てて部員と話す虹村を見て、ルナは小さくため息をついた。
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蒼月(プロフ) - ゆうらさん» ええっ！？本当ですか？すごく嬉しいです！！これからも更新頑張ります！！！ (2022年1月20日 23時) (
レス) id: 599dfade38 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうら(プロフ) - 凄い心地よいくらいに黒バスと819の世界観が合わさっててキャラが出てくるたびにワクワクします！最高です！！！ (2022年1月20日 23時) (レス) @page27 id: d387b9f66a (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - とっても面白いです。更新頑張ってください (2021年5月9日 8時) (レス) id: 31ff0c2e3c (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - 蒼月さん» そうなんですか！ちょっと安心しましたw頑張ってください！ (2021年4月5日 4時) (レス) id: 0a298b7efe (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 泉さん» 今のところ深雪ちゃんとくっつける予定はないです!!（多分）個人的には、ルナとくっつけるとしたら、今出てきてる人の中では青峰か佐久早になりそうです!!今後も応援よろしくお願いします！ (2021年4月5日 4時) (レス) id: 599dfade38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼月 | 作成日時：2021年3月18日 16時
