40勝 ページ42
灰崎のサボりによって、代わりに黒子がスタメンとしてでることになった交流戦。先程のルナのおかげでようやく緊張がほぐれたと思いきや、いきなりスタメンで出ると告げられて再び緊張が舞い戻ってきた黒子。
「始まるぞ、帝光の試合」
「対する南原もここ数年は全中出場を逃してるが、予選では常に上位の強豪だ」
どこの学校も最大の強敵である帝光の試合を見るために集まっている。どう見ても帝光のスタメンをとれるようには見えない影が薄すぎる黒子を見て戸惑うのも、わからなくもない。
2階の観戦席で見守るルナは、ガチガチの黒子を見て思わずため息をつく。
「ちょっと声掛けて見よーぜ」
「あの子美人すぎだろ...」
なんて言うルナに対する評価や話し声はもう慣れっこで聞こえてない振りをする。
☆
試合が始まり、紫原がジャンプボールを制し、すぐに司令塔である赤.司にボールが回される。
ゆっくりとドリブルをしながら相手の隙を伺う赤.司が黒子に何かを言った時、ビタンッと音を立てて黒子が正面から倒れる。
ルナは持っていたノートパソコンに顔を埋めて、再び盛大にため息をついた。
起き上がった黒子の顔には一筋の鼻血。出血している状態での試合参加は認められていない為、開始1秒にして引っ込んだ黒子。
『(ありえない...)』
〖帝光、
ブザーと共にコートに立つのは虹村。
「うおっ...出たぞ帝光主将、虹村修造」
「中学NO.1の呼び声も高いPFだ...!」
1年しかいなかったコートに虹村が入ったことにより、ザワザワと観戦席がゆれる。
記録をとるためのノートパソコンに虹村の名前を追加したルナは、期待するように虹村を見たが、次の瞬間またまた呆れたようにため息をついた。
黒子の代わりに出た虹村は、制限を忘れて思い切りドライブをかましたのだ。
『あんなことしたら怒られるに決まっているじゃない...』
ボソッと呟いたルナは、真田コーチにもっと制限して戦えと言われている虹村を呆れたように見ていた。きっとベンチにいる晶も同じように思っていることだろう。
これは、幼馴染としてなかなか恥ずかしい。
虹村は、個性的な奴らが多いバスケ部をまとめるリーダーシップと確かな実力で主将の座についている。だが、変なところでふざけたり、昔ヤンチャしていたという理由でサボる灰崎を自ら迎えに行ってボコボコにしてしまうなど、アホとしか言えないような一面もある。
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蒼月(プロフ) - ゆうらさん» ええっ!?本当ですか?すごく嬉しいです!!これからも更新頑張ります!!! (2022年1月20日 23時) (レス) id: 599dfade38 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうら(プロフ) - 凄い心地よいくらいに黒バスと819の世界観が合わさっててキャラが出てくるたびにワクワクします!最高です!!! (2022年1月20日 23時) (レス) @page27 id: d387b9f66a (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - とっても面白いです。更新頑張ってください (2021年5月9日 8時) (レス) id: 31ff0c2e3c (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - 蒼月さん» そうなんですか!ちょっと安心しましたw頑張ってください! (2021年4月5日 4時) (レス) id: 0a298b7efe (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 泉さん» 今のところ深雪ちゃんとくっつける予定はないです!!(多分)個人的には、ルナとくっつけるとしたら、今出てきてる人の中では青峰か佐久早になりそうです!!今後も応援よろしくお願いします! (2021年4月5日 4時) (レス) id: 599dfade38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼月 | 作成日時:2021年3月18日 16時