37勝 ページ39
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ルナが体育館に向かうと、そこは地獄絵図だった。
いつもと変わらない、部員たちの流す汗の匂いに加えてツンと漂う吐瀉物の匂い。更に、今にも吐き出しそうな黒子。
それを練習を続けながら、呆れたように眺める部員たち。
『(何この空間、カオスじゃん…)』
別に、今まで三軍にいた黒子が突然一軍に来て、そのハードな練習に耐えられるとは微塵も思っていなかったのだが…
「「ルナさん、ちわース!!!!」」
ひとまずジャージに着替えて体育館に行くと、丁度休憩に入ったのか、青.峰と灰崎に挨拶される。
「あ”？テメェ被せてんじゃねえよ」
「はぁ？お前が俺に被せてきたんだろうが！」
なんて言う、灰崎と青.峰の口喧嘩は日常茶飯事なので、1ミリも気にしない。
真田コーチに挨拶し、虹村の元へ歩く。
「おうおう、今日も一段と遅かったな」
『ええ、そうね。それより、大丈夫なの？彼』
虹村と話すルナは、まだフラフラで気持ち悪そうにしている黒子を見やった。
そんな彼に慣れたようにさつきはバケツとタオル、スクイズを渡している。
厳しい練習をやっているのもあるだろうが、あの疲れ方を見るからに何度か吐いているのだろう。
「あのミスナンチャラカンチャラを使えるのはスゲーけど、この程度の練習についてこれねぇのはもうどうしようもねえよ」
『ミスディレクションね』
『とりあえず、今日見れなかった分は夜、ビデオのを分析しておく』
「おう、頼んだ」
ビデオとは、生徒会の仕事や、その他諸々で忙しいルナが見れなかったぶんの練習や試合を分析できるように置かれているKAGUYA産の高画質カメラである。
☆
「よーし、今日はここまで!!」
「「「「「「「っつかれしたー!!」」」」」」」
水道でスクイズを洗うルナと晶、その後ろで洗濯をしているさつき。
『今日の彼の様子、どうだった？』
「彼？…ああ、黒子くんですか？」
「あの子はねぇ……なんというか、ヒョロい」
「弱いですね」
「モヤシすぎ」
2人にボロクソに言われている黒子に、ルナは心の中でそっと手を合わせた。
「今日、三軍体育館に迎えに行ったんですが、一軍に昇格したのが彼だと知ってビックリしたんですよ」
「想像よりも影薄いし、ヒョロヒョロだしね」
ブツブツと呟くさつきに、晶が同調する。
『2人ともまだ彼のプレーを見てないものね。』
『楽しみにしていてちょうだい。私が、一軍に欲しいと思うほどの能力があるわ』
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蒼月(プロフ) - ゆうらさん» ええっ！？本当ですか？すごく嬉しいです！！これからも更新頑張ります！！！ (2022年1月20日 23時) (
レス) id: 599dfade38 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうら(プロフ) - 凄い心地よいくらいに黒バスと819の世界観が合わさっててキャラが出てくるたびにワクワクします！最高です！！！ (2022年1月20日 23時) (レス) @page27 id: d387b9f66a (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - とっても面白いです。更新頑張ってください (2021年5月9日 8時) (レス) id: 31ff0c2e3c (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - 蒼月さん» そうなんですか！ちょっと安心しましたw頑張ってください！ (2021年4月5日 4時) (レス) id: 0a298b7efe (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 泉さん» 今のところ深雪ちゃんとくっつける予定はないです!!（多分）個人的には、ルナとくっつけるとしたら、今出てきてる人の中では青峰か佐久早になりそうです!!今後も応援よろしくお願いします！ (2021年4月5日 4時) (レス) id: 599dfade38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼月 | 作成日時：2021年3月18日 16時
