16勝 ページ16
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怒所の試合も勝利で終わり、白鳥沢も怒所も明日の3回戦への出場が決まった。
「佐久早先輩、ちゃんと水分取らないと…」
試合が終わったばかりで汗だくの聖臣におずおずとスクイズを差し出すのは、1年生のマネージャー＿田辺深雪。背が高くて運動もできる聖臣を狙って入部したマネージャーは数多くいるけど、その潔癖症や毎日の練習について行けず、辞める者も多かった。その中で、唯一聖臣目当てではなかった彼女だけは残っていた。
自分を変えたいと思って入部した深雪だったけど、気づけばバレーに真摯に向き合う聖臣を好きになっていた。
「おい、アイツまだ？」
「遅いね、カメラ回収してるんじゃない？」
深雪を無視して古森と話す聖臣。
無視された深雪は当然のように困惑した。聖臣にこういう反応をされるのは珍しい事じゃないけど、いつも何かと味方になってくれる古森にも無視されているのだ。まるで深雪なんていないかのような態度に、虐められているのかとも思ってしまう。
「あ、あのっ」
「触るな」
潔癖症の聖臣は触れられる事を極度に嫌っていた。それをわかっていたはずなのに、つい触れてしまった彼女は、佐久早のいつもより低い声に思わず身を縮こませる。
「あ、ごめんなさ「おーい!!ルナ〜」
謝罪の言葉ですらも古森の大声に遮られる。
古森の声に顔をあげた彼女が見たのは、長い銀髪の美しい少女。無表情ではあるが、まるで別世界からやってきたかのようなルナに彼女を含め、怒所の部員たちは呆気にとられた。
『ごめん、ビデオ回収してたから』
沢山の人の視線を奪いながら聖臣たちの元へ近ずいて来たルナ。
佐久早たちの幼馴染です。と名乗ったルナは、PCやデータファイルなどの入ったリュックから除菌シートなどを出して手を拭き、別の袋からスクイズのボトルとタッパーを取り出して聖臣と元也に差し出す。
『はい、これがオミのでこっちがモトの。で、これは皆さんで食べて。オミのも別であるから』
文句も言わず、躊躇いもせずにボトルを受け取った聖臣に怒所の部員たちは驚愕していたが、その後すぐに差し出されたタッパーに我先にと手を伸ばしていく。
「(あの人を待ってたんだ…そうか、あんなに素敵な人から貰えるなら私のなんて受け取る意味なんて無いもの…)」
美人からの美味しいドリンクと差し入れで試合の疲れが取れていく部員たちの中で、マネージャーの彼女だけが呆然とその姿を見ていた。
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蒼月(プロフ) - ゆうらさん» ええっ！？本当ですか？すごく嬉しいです！！これからも更新頑張ります！！！ (2022年1月20日 23時) (
レス) id: 599dfade38 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうら(プロフ) - 凄い心地よいくらいに黒バスと819の世界観が合わさっててキャラが出てくるたびにワクワクします！最高です！！！ (2022年1月20日 23時) (レス) @page27 id: d387b9f66a (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - とっても面白いです。更新頑張ってください (2021年5月9日 8時) (レス) id: 31ff0c2e3c (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - 蒼月さん» そうなんですか！ちょっと安心しましたw頑張ってください！ (2021年4月5日 4時) (レス) id: 0a298b7efe (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 泉さん» 今のところ深雪ちゃんとくっつける予定はないです!!（多分）個人的には、ルナとくっつけるとしたら、今出てきてる人の中では青峰か佐久早になりそうです!!今後も応援よろしくお願いします！ (2021年4月5日 4時) (レス) id: 599dfade38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼月 | 作成日時：2021年3月18日 16時
