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「ただいま!げんくん、大丈夫だった?」

玄関を開けるなり靴を脱ぎ捨ててバタバタと廊下を走る。

げんくんは、というと、

「Aさん!おかえりなさい!」

笑顔で出迎えてくれた。

はぁー、やっぱり天使……。にこって笑ったそのほっぺがつやつやでとってもキュート!お姉さん、生きてて良かったー!!!

さすがにこんなことは口に出せないからぐっとこらえて優しげな(と自分では思っている)笑顔を浮かべた。

「うん、ただいま。げんくん」

とりあえずげんくんの顔を見て落ち着いた私は脱ぎ散らかした靴を揃える。荷物はげんくんが運んでくれた。なんていい子!

「お昼ご飯、ちゃんと食べれた?誰か来たりしなかった?」

「はい、大丈夫でした!今日はテレビを見てました」

「そっか。よかった」

後ろで手を組んで、げんくんはにっこり答える。ん?なんか引っかかるな。まあいっか。

「それじゃ、ごはんの準備するね。げんくんも手伝ってね。……って、げんくん!ごはん仕込んでてくれたの?ちゃんとタイマーセットしてくれてる!」

「あ、はい。Aさんが帰ってきてから全部やると大変かなって思ったから、出来ることはやっておきました」

「うわー、ありがとう!じゃ、急いでおかず作るね」

げんくん、侮れないわ。気の利く子だとは思ってたけど、まさかここまでとは。

さて、そのあとはごはんを作って食べて。お風呂にも入って(げんくんは一人で入っているけれど、髪の毛を乾かすのは私の役目になった。この子はいつもちゃんと髪を拭かないのだ)。

今日も今日とて二人で同じベッドに入る。

目覚ましをセットして、枕元のリモコンに手を伸ばして電気を消そうとした時。違和感に気づいた。

壁の本棚の配置がちょっと変わってる?

そんなに整理整頓するほうではないけど、それでも自分の本棚の配置は覚えている。

上から二段目に置いていたはずの本がその下の段にある。

あっ、さっき感じたのって……。

「げんくん、もしかして、本棚から本とって読んだ?」

「!い、いえ!そんなことは!」

「あー、怒んないから大丈夫。心理学の本?あれ、大学の参考書だよ。難しくなかった?」

「あ、えっと、難しかった、です」

「だよねぇ。私でも難しいもん。げんくん、心理学に興味があるの?」

まだ小さいのにすごいなぁ。

そう言えばげんくんは恥ずかしそうに顔を赤らめて頷いた。勝手に読んで怒られると思ったのかな?

「そっか、じゃ今度もっと簡単な本買いに行こうね」

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マジモンの名無し(プロフ) - やはり大丈夫ショタが好きだ (10月16日 6時) (レス) @page20 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
猫田尋 - 作者さん!俺をショタコンにして何をしようってんですか!?責任とって更新頑張って下さいよ!? (2020年5月9日 21時) (レス) id: b8b4fe567a (このIDを非表示/違反報告)
ジオネクスト - ああ尊い…可愛い… (2019年11月22日 22時) (レス) id: 031f9c185b (このIDを非表示/違反報告)
冷(仮) - ン”ン”ン” ゲンくん可愛いぃ…頑張ってください…好き… (2019年11月10日 23時) (レス) id: a33aef2e9c (このIDを非表示/違反報告)
通行人F - ありがとうございます...げん君可愛いです...ありがとうございます... (2019年3月25日 17時) (レス) id: 984eb3b612 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霜楓 | 作成日時:2019年1月25日 21時

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