本当の中学生生活とはこんなものだ 【KZ】

6.女装願望 ページ6

落ちたスマホを真顔で拾った二人は突然んな事言ってきたマリンが等々頭可笑しくなったのか疑った。


そしてテレパシーなんぞ使える訳無いが、仲間の力で二人の脳内の思った事は見事に一致した。



こいつ、頭大丈夫か?


前々からすげぇ上から目線で頭が少し弱いってのは知ってたがこれは馬鹿や阿呆を越えて頭を心配するレベルだ。


誰かに見せたほうが良いか。
保険の先生にでも見せるか？つか、こんな阿呆みたいな奴取り入って貰えるのだろうか？


否、絶対に無理だ。


そんな二人の考えが分かったのかマリンはピキッと青筋を額にたてる。


こいつら…本気で女装させんぞ。


本気ではあったが、実際言ってみれば結構阿呆な事言っている自覚はあった。
だがやってみたいという思いが今ので勝ってしまった。

自業自得だな、お前ら。
覚悟しろよ。絶対に女装させてやる。


「だから、もう一度言うぞ？私のスカートとお前らのズボン交換しろつってんだ。」


「嫌、本気でそれ言ってる？」


翼は思わず半目になり、顔が可笑しさのあまり歪んだ。
綺麗な顔が見事に歪んでマリンは内心うわブッサイクだなって思った。
やっぱりいくら美少年でも歪んだ顔はブサイクになるんだ。


歪んだ顔でも似合うのは二次元だけだなって再度思った。


「あぁだからさっきから言っただろ？しかも二回も。」


スマホを持ってない方の手でピースと二の形を作るとさっきから何も喋ってなかった忍はフラッと前から倒れかけた。


こいつ…本気の馬鹿だ…。


とも共に思った。



いくら忍が天然だったとしても13歳というちゃんとした年齢であり、れっきとした男子だ。
流石にこの歳で女装はきつい。



どうにかこの佐田真理子という奴から逃げれる道は無いか。


忍は何故か頭の中で自分に手をふる立花彩基アーヤの姿が見えた。
KZの奴らに姿を見られても嫌だが、彩に見られるのが一番嫌だった。

なんせ俺らと同じ学校であり同じクラスで仲間である。
もしこれがバレたら気まずい、気まずすぎる。


あぁ、どうしよう…。


忍は心の中で思いっきり頭を抱えた。

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