壊れても (ページ15)

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俺らのSafeWordは"わさび"。

丈くんが嫌いやからって簡単な理由。

もちろん俺は一回も言わせたことはない。

俺のCommandで丈くんが動く。

それ以上壊したいと思ったことはあまりないし、

お仕置きをするようなこともない。

俺たちはそれだけで満たされているから。

大橋「そ。GoodBoy(いい子)

大好きやで？じょーくんは？」

俺も、と抱きついたままのくぐもった声で彼は答える。

Look(こっち見て)と言い、俺なりに精一杯のGlareを発し、

より一層目がトロンとしたのを見てCareに入ろうと思った。

大橋「GoodBoy(いい子)

今日怖かったやんな。居らんくてごめん。

でも、俺のこと呼んでくれてありがと。」

藤原「うん…ええよ？今こんなにしてくれとるし。

…大橋のこと呼ぶんは当たり前やん。」

今日は体力を使ったらしく、

抱きついてきて俺に掛かる体重がいつもより重い。

反応も鈍い。

寝よか。と声をかければうん、、というもう既に半分眠っているような返事だった。

一緒にダブルベッドに寝転ぶ。

すぐに眠ってしまった丈くんが愛おしくて仕方なくて、

軽く口付けして、

目を閉じた。