10話 ページ10
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「あ、クロ。」
「くろ？ あー、クロー先輩！ 研磨の幼馴染！」
寝癖、寝癖！ 黒尾のマネをして髪をかきあげるAに、黒尾は「変わってるね、どうも〜」と気の抜けた返事をする。
ニコニコ、胡散臭い笑顔。
黒尾が何を考えているのか、研磨には漠然と分かっていた。
(どうせ夏休みの合宿の間だけ、マネージャーさせたいんでしょ……)
「ところでよぉ、研磨の希少で価値ある友人のAサンに耳寄りな話があるんデスヨネー」
そうだよなー？ お前ら！
黒尾が大袈裟に言うと、扇動された休憩中の部員一同はコクコクと頷く。
「ちょっとクロ、やめようよ……。 Aは部活と関係ない人じゃん」
「研磨、シー……！ 合宿まで時間ねえんだから、今ここで粘っとかなきゃ後々俺たちが大変だろ」
俺たちが大変、その言葉を聞いた部員らは、またもや首を縦に振る。
その表情はどこか必死であり、きっと彼らには何かしらの深い悩みがあるのだろうとAは感じた。
「クロー先輩、耳寄りな話って何ですか？ 聞きたいなー」
「よくぞっ、よくぞ興味を持ってくれた！ いいかい、この素晴らしい話は君のみに一度しかしないから……ちょっと耳貸してくんない」
黒尾はAにコソコソ、何かを耳打ちする。
二人の距離がちゃっかり近くなっているので、研磨は「うわ……」と顔色を悪くした。
身内のこういった場面は、できるだけ見たくないものである。 目に悪いので、早く離れて欲しい。
(Aとクロとか別にどうでもいいけど、ちょっと近すぎなんじゃない……？ 初対面でしょ)
パリピ風味、おそろしい。
ふと考えてみれば、二人は少しだけ似たところがあるように研磨は思った。
自分になぜか構ってくる性分、ネチネチした喋り方、大体の人とすぐに打ち解けられる根の明るさ。
なんだか、同じ種族のモンスターが手持ちに二匹いるみたいだ。
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まめ - 番外編…だ、と……？！ありがとうございますｯｯｯ！！！ (4月23日 16時) (
レス) @page47 id: 99eca05f77 (このIDを非表示/違反報告)
涼夏 - 待ってましたぁ！！！ありがとうございます。いやー新学期始まって癒しがなかったもんですからありがたやっ！！ (4月21日 22時) (レス) @page47 id: b5371def11 (このIDを非表示/違反報告)
食べる(プロフ) - なゆちさん» 初めてコメントしてくださったときのこと、覚えています！当初は夢ジャンルに復帰したばかりでしたので、すごく丁寧で温かいあの一言が心に沁みてました🙏毎度、ありがとうございます！ (4月21日 18時) (レス) id: 52b293a903 (このIDを非表示/違反報告)
食べる(プロフ) - 涼夏さん» こちらこそ、そう言って頂けて嬉しいです。長い間、読んでくださりありがとうございます！日頃の癒しになれたのであれば、良かったです🙏 (4月21日 18時) (レス) @page47 id: 52b293a903 (このIDを非表示/違反報告)
なゆち(プロフ) - 完結おめでとうございます🎉初めてのコメントをしてから約一ヶ月も経っていて、少しびっくりしちゃいました笑食べるさま、とてもかわいい研磨くんの素敵なお話をありがとうございました><次の作品も楽しみに待ってます💞 (4月9日 5時) (レス) id: 782e12ed33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：食べる | 作成日時：2024年3月7日 17時
