追加コンテンツの攻略法【孤爪研磨】

8話 からかいすぎた ページ8

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次々浮かぶ雑念を吹き払うように、Aは一声ガツンとやった。


「けんまぁーー！ あんた今、ちょー輝いてるよーー！？」


よっ、スーパーセッター！
体育館に声が反響する。
そこで練習は一区切りついたのか、タイミングを見たかのように休憩時間を知らせるホイッスルが鳴った。

研磨は……もちろん、こちらに気づいているし、とても顔を顰めている。


「っぷ、なんだありゃ！ おーい研磨、お前輝いてたんだとさ！」
「クロうるさい……！」


体育館に入れないAは、怪訝な目をした研磨に手招きする。
不機嫌とはいえ、呼べばちゃんとこちらに来てくれるもんだから、それが可愛い。


「ねぇ、来るなら言ってよ…… さっきみたいなの恥ずかしいから絶対やめて。」
「やだね。 うわ、まーたそんな変な顔！」

研磨ブサイク！
Aは研磨のキュッと寄せられた眉間を、親指で押そうとする。


……逆に、研磨からその手を掴まれた。

ケラケラ笑っていたAの声が、徐々に小さくなっていく。

彼から自分に触れてくることなんて滅多になかったので、この一瞬がいまいち理解できなかった。

研磨がこちらをじっと見る。
返事がない、鋭い目。


「あの、研磨。 もしかして怒った……？」


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