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42話 ページ42

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動け、もう散々考えたじゃないか。
研磨のことをどうしたいって、最初から決まってたのに、それを認めるのは決まりが悪いからとグズグズ遠回りした。

私、研磨が好きだよ。
今まで出会った人の中で、研磨みたいに私の全部を受け入れてくれる奴なんていなかった。
今後共に生きていくなら、親友になるなら、恋人になるなら、絶対に研磨がいい。


「……はぁっ、ゲホッ。 いないし! どこ行った!」


全力で走ったせいで、息が切れる。
さきほどまで彼らがいた場所を覗くも、件は済んだたのか、そこに人の姿はなかった。
引き返し、後ろを振り向く。

ドン! 助走の勢いが余って、誰かにぶつかってしまった。 不注意が招いた事故、相手もAも互いに突き飛ばされ、Aはよろけて尻餅をつく。 痛い!

自分は誰にぶつかったのか、必死すぎて見えていなかった。 邪魔をするなよ、私の道を開けろ! だが、見上げてみると、なんとタイムリーなことか。 相手は研磨だった。


「け、けんま」
「えっと……A? 大丈夫そ……?」


何でそんなに走ってるのさ、と呆れ気味に聞いてくる研磨。 探していた姿がそこにあることと、お尻の痛みと、今まで抱えた感情が一気に溢れて、なぜだか涙が出た。


「研磨、私を起こして! 見てないで助けて! おしり痛いよー!」
「ええ、いや……うそでしょ、ナニコレ」
「笑うな! これは見せ物じゃない!」


Aは声が震えており、目も赤く潤んでいる。 研磨はぷッと笑いが零れた。いつも逞しい彼女が、尻餅ごときで泣くだなんて!
そのままなのもキツそうなので、とりあえず手を貸してAを引っ張りあげる。


「ねえ、今日なんで話しかけてくれなかったの。 おれ寂しかったんだけど」
「研磨のせいだよ。 私悪くない」
「……Aが走って尻餅ついて、すごくダサかったのも?」
「そう。 ぜーんぶ研磨のせい!」


違う。 言いたいことはこれではない。
これではいつもと変わらないじゃないか。
ちゃんと、覚悟の決まった話をしないと。
研磨に、自分の考えを聞いて欲しい。


「ねえ研磨、こっち見て。 真剣な話」
「なに」


回りくどいのは、ナシ。 忖度しないで、分かりやすく。


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まめ - 番外編…だ、と……?!ありがとうございますッッッ!!! (4月23日 16時) (レス) @page47 id: 99eca05f77 (このIDを非表示/違反報告)
涼夏 - 待ってましたぁ!!!ありがとうございます。いやー新学期始まって癒しがなかったもんですからありがたやっ!! (4月21日 22時) (レス) @page47 id: b5371def11 (このIDを非表示/違反報告)
食べる(プロフ) - なゆちさん» 初めてコメントしてくださったときのこと、覚えています!当初は夢ジャンルに復帰したばかりでしたので、すごく丁寧で温かいあの一言が心に沁みてました🙏毎度、ありがとうございます! (4月21日 18時) (レス) id: 52b293a903 (このIDを非表示/違反報告)
食べる(プロフ) - 涼夏さん» こちらこそ、そう言って頂けて嬉しいです。長い間、読んでくださりありがとうございます!日頃の癒しになれたのであれば、良かったです🙏 (4月21日 18時) (レス) @page47 id: 52b293a903 (このIDを非表示/違反報告)
なゆち(プロフ) - 完結おめでとうございます🎉初めてのコメントをしてから約一ヶ月も経っていて、少しびっくりしちゃいました笑食べるさま、とてもかわいい研磨くんの素敵なお話をありがとうございました><次の作品も楽しみに待ってます💞 (4月9日 5時) (レス) id: 782e12ed33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:食べる | 作成日時:2024年3月7日 17時

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