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24話 元カレと遭遇 ページ24




「テーピング用のテープとガーゼが足りないみたいだから、外出て買って来てくれないか? 日が落ちる前に、頼むよ。」


空がオレンジ色に染まる夕、顧問からそう言われ、Aは渋々ながらも引き受けた。
慣れない土地だが、なんとかインターネットを使って調べながら、付近の薬局まで辿り着く。
付近と言っても、合宿拠点の森然高校からしばらく歩いた場所にあったもんで、気が付けば外は薄暗くなっていた。

さっさと買い物を済ませ、店を出る。
変な蒸し暑さがあった。
ひぐらしの音が、なおさら心細さを搔き立てる。


(気味悪いし、早く戻ろう。 こうなるなら研磨を一緒に誘えば良かった! どうせ自主練もサボるだろうし、一番暇でしょ。)


嫌な感じがしたので、少し足早に歩いた。
ただで帰るのはもったいないと言うしょうもない理由で買った、自分用のミルクティーにストローを差して、それを口に含む。
地図アプリを見つめた。 早く、とにかく早く、この夜の薄気味悪さから離れたかった。


「ねえねえ、もしかして新田A?」


案の定、変な奴に声をかけられた。
変、いや、妙に聞き馴染みのある声。
元カレ、とかいうそれの。


(そうだ。 嫌な気はしてたけど、ここら辺地元の中学の近く……最悪すぎ。)

「やっぱりAだって! 絶対そう! ねねみんな、こいつ俺の元カノ! 久しぶり〜」


振り向いてしまった。 顔を見られた。
彼はAの肩を強引に掴み、自分たちのグループへ引き寄せる。
「お前彼女とかおったん!? 高校どこ、音駒?」「えー顔可愛い。 ワンチャン狙ってみる?」柄の悪い私服を着た人達、げらげら、嫌な笑い声。
とにかく、この場から逃げたい。


「久しぶりだね。 悪いけど、急いでるからここでバイバイ」
「いやお前さ、俺の連絡先消したろ。 もっかい交換しようよ、な?」
「やー、もういいって。 私たち終わったじゃん、お互いやめとこ」


やんわり断ったつもりだが、それがまたもや彼の癇に障ったらしい。


「は? お前さあ、女のくせにそうやってスカしてんのマジない。 俺が振ったときから何も変わってねーじゃん」


友人らの前でメンツを潰されそうになったのが気に食わないのだろう。
相変わらずそのちっぽけなプライドは健在のようで、いい加減にうんざりした。


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まめ - 番外編…だ、と……?!ありがとうございますッッッ!!! (4月23日 16時) (レス) @page47 id: 99eca05f77 (このIDを非表示/違反報告)
涼夏 - 待ってましたぁ!!!ありがとうございます。いやー新学期始まって癒しがなかったもんですからありがたやっ!! (4月21日 22時) (レス) @page47 id: b5371def11 (このIDを非表示/違反報告)
食べる(プロフ) - なゆちさん» 初めてコメントしてくださったときのこと、覚えています!当初は夢ジャンルに復帰したばかりでしたので、すごく丁寧で温かいあの一言が心に沁みてました🙏毎度、ありがとうございます! (4月21日 18時) (レス) id: 52b293a903 (このIDを非表示/違反報告)
食べる(プロフ) - 涼夏さん» こちらこそ、そう言って頂けて嬉しいです。長い間、読んでくださりありがとうございます!日頃の癒しになれたのであれば、良かったです🙏 (4月21日 18時) (レス) @page47 id: 52b293a903 (このIDを非表示/違反報告)
なゆち(プロフ) - 完結おめでとうございます🎉初めてのコメントをしてから約一ヶ月も経っていて、少しびっくりしちゃいました笑食べるさま、とてもかわいい研磨くんの素敵なお話をありがとうございました><次の作品も楽しみに待ってます💞 (4月9日 5時) (レス) id: 782e12ed33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:食べる | 作成日時:2024年3月7日 17時

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