追加コンテンツの攻略法【孤爪研磨】

11話 黒尾先輩でも手強い相手 ページ11

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「……と、いうわけでございますが。 どうでしょう、夏休みのスタートを最高のものにしませんか？」
「悪くない条件！ けど、あと一押し欲しい！」


話が進んだのか、Aは顔をワクワクさせて黒尾を見上げる。
要するに、夏休みの始め一週間で行われる合宿にて、音駒にだけマネージャーがおらず他校に頼りきりなので、これでは面子が持たない！ 今だけマネージャーやってください！ という情けない話なのだが、Aの反応を見る限り、黒尾はかなりの脚色と偏向を加えて伝えたに違いない。


「あと一押しか！？ なかなか手厳しいなあー……」
「黒尾がんばれ！ 夏のマネの有無がお前にかかってんだぞ！」
「もう梟谷や烏野の奴らからマウント取られるのはこりごりなんす！」


珍しく黒尾が押される様子を見て、部員らの悲壮感がより強まる。


「クロ、無理しないでよ。 Aに何かを頼むときは、それ以上のものを求められるからやめといた方がいい」
「……いや、よし。 分かった。」


「合宿中だけでいいから、マネージャーを頼みたい。 その代わり、マネやってくれてる間は____研磨のこと好きにしてヨシ！」

「…………え？」


人権の取引、究極。
これ以上は出せない！
すまない研磨、捧げさせてくれ。


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