世界で一番大切にします【JN】 (ページ8)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:325,841 hit

8 ページ8

T「大丈夫！？ここは俺がやるから手洗って！」

JN「大丈夫だよ、こんなのかすり傷だから。」

T「ダメだよもー明日も撮影あるんだから！」

『…あのっ、良かったらこれ…。』

いつのまにかキッチンにいたAちゃんの手には絆創膏が握られていた。

JN「…大丈夫です、ほんとかすっただけですから…。」

『じゃあ尚更です、明日には治るように今日はコレ巻いておいて下さい。』

JN「………ありがとう。」

Aちゃんは洗い終わったジニヒョンの手をタオルで拭いて、またすぐ滲む血が溢れないうちにテキパキと絆創膏を巻いた。

『替えも渡しておきます、血がたくさん滲む時は交換して下さい。』

JN「………ありがとう。」

『こちらこそ…マネージャーさんにお借りした服、てっきりユンギのものだと思って着ちゃって…すみませんでした。』

JN「いえ…寒くなかったですか？」

『はい、おかげさまで。……わ、すごい……！』

破片を片付けてAちゃんの隣からキッチンを覗く。

そこには出来立ての美味しそうな料理。

T「わージニヒョンの料理久しぶり…！」

ヒョンの料理は美味しい。

美味しいし、練習生時代からお腹が空いた時や心細い時にもヒョンの料理で沢山の元気をもらった。

だからヒョンの料理は美味しくて優しくて嬉しい味がして大好きだ。

最近は料理する時間もなかなか無くて、ほんと久しぶりに食べられる。

『すごいですね、ユンギ好きそうなものばかり。』

JN「喜んでもらえると良いんだけど…。」

T「喜ぶに決まってるよー、ね、早く食べよう？？」

『あ、運ぶの手伝います！』

Y「……何勝手に仲良くなってんの。」

T「見て、ジニヒョンがいっぱい作ってくれたよ。」

ユンギヒョンの目が料理を見てきらりんと輝いた。

……嬉しいんだろうな。

笑。

JN「あとチキンとケーキはオーダーしてあるから後で届くぞ。先にこれ食べよう。」

Y「……ヒョン、ありがとう。」

JN「やー、ユンギヤ！嬉しい？」

Y「…もちろん。」

Aちゃんがいるからか、いつにも増して棒読みなユンギヒョン。

でもちゃんとわかる。

めちゃくちゃ喜んでる。

H「テーブル準備できたよ！乾杯するぞー！」

T「行こ！」

俺達はジニヒョンの愛溢れるあったかい料理を手に、みんなの待つテーブルへ向かった。