世界で一番大切にします【JN】 (ページ42)

今日:6 hit、昨日:29 hit、合計:325,885 hit

42 ページ42

長い睫毛が朝日に照らされて溶けそうになってる。
コーヒーをふうふうする口元、目が合ってにっこり笑って…

可愛い可愛い可愛い…

『美味しいですね。』

JN「……やっぱり俺、世界一可愛いAちゃんと結婚した………？」

『…え？』

JN「え？」

『え？』

JN「……え？…俺……今…………。」

Y「残念ながらしてませんよ。」

JN「…………。」

『もーユンギ、お世辞なんだからそんな風に言わないでよ！逆に恥ずかしいじゃない。』

コーヒーを持ってキッチンへ向かうAちゃん。

最悪だ。

Y「朝から俺の、妹に色目使わないでもらえますか？」

ちらっとAちゃんを盗み見ると、お鍋をかき混ぜながら耳を赤くしている…。

また困らせてしまった…。

JN「…ユンギいつから…。」

Y「ヒョンがぼけーっとAの料理姿を見ていた時からです。」

JN「結構最初から…あ、それ俺のコーヒー！」

Y「いいじゃないですかひと口くらい。ま、俺は何千杯もAの淹れたコーヒー飲んでますけどね。」

ユンギは妙なマウントをとりながらぐびぐびとコーヒーを飲み干した。

JN「あ、まだちょっとしか飲んでないのに！」

Y「喧嘩しますか？買いますよ？」

JN「やーヒョンに喧嘩うってるのか！」

Y「俺はいつだって良いですよ？」

『もーー！コーヒーならまた何回でも淹れるから喧嘩しないで！ユンギはきっとソクジンさんに構って欲しくて言ってるんです、すみません。」

JN.Y「「…違うと思う…。」」

『とにかく、私出かける支度してくるからユンギお粥見ててね。』

ぱたん。

Y「ジニヒョンにはお粥を任せられないって事ですね。」

JN「やー！お前何でそうつっかかるんだ！」

Y「当たり前じゃないですか。そう簡単に渡せませんよ。」

JN「…それは…渡すも何も…別に…。」

Y「…まだ言ってんですか。好きなんでしょAの事。」

JN「…。」

Y「…違うんですか？」

JN「……。」

Y「……ヒョン？」

JN「……ユンギは…お前こそどうなんだ？Aちゃんの事好きなんだろ？」

Y「は？何言ってんですか、俺の『妹』ですよ？」

ユンギはそう言って呆れたように笑って見せた。

違うんだ。

それじゃ答えになってない。

好きかそうじゃないかの質問に『妹』だからって答えるのは……。