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ユリ「あら、おはよう。」
『あ!おはようございます。先日は送っていただいてありがとうございました!」
ユリ「いいのよ、こちらこそありがとう。…これは…。」
『今日の会議の資料です、コピー終わったのでまとめて会議室にセッティングしてきます。』
ユリ「ありがとう、早く会議始められるわね。助かるわ。」
『いえ…。』
ユリ「今日は私も早く出勤したんだけれど、あなたいつもこんなに早いの?』
『今朝は…早く目が覚めたので…。』
結局、昨日はあのまま家にいて。
ユンギたちが帰ってくる前にベッドに入ってたから、ユンギともソクジンさんとも顔を合わせていない。
朝も…なんだか会うのが気まずくて早めに起きてしまった。
ユリ「そう?あまり無理しないでね?」
『はい!』
ユリ「…そういえば…イメージモデルが決まりそうなの。」
『そうなんですか?わぁ、決定したらまたさらに盛り上がりそうですね。」
ユリ「…そうね…。」
……?
ユリさん、心なしか耳が赤くなってる??
『候補って何人かいらっしゃるんですか??』
ユリ「いくつか上がったんだけど、飛び抜けて人気の…人たちに決まりそうよ。」
『へぇ、人気の…それはまた忙しくなりそうですね!』
ユリ「うん…。」
…うーん?
やっぱりユリさんちょっと元気ない…?
どうしたんだろ…。
『イメージモデルが決まったらパンフ撮影できますね!CMもパターン考えておかないと。』
ユリ「…そうね。」
『リニューアルオープン記念はお披露目会もするんでしたよね?サプライズゲストとしてご招待したら盛り上がりそう!』
忙しくなりそうだ!
今はその忙しさが嬉しい。
今日もユンギたち遅いはずだから早く部屋で休んでしまおう。
明日も朝早く来れば…会わなくて済むし…。
こうしてスケジュールが合わないまま寮のリフォームが終わればぐだぐだと考える事も無くなる。
宿舎にいるからこう、色々考えちゃうんだ。
私は完全に仕事モードに切り替えてペンを握る。
我ながら段取り通りの仕事っぷりだっし、朝早くからの準備と煩悩と戦って勝った集中力のおかげで定時で上がれた。
そのまま宿舎にかえらずに仮眠室へと向かいたかったけれど、鬼のような顔したユンギが頭の隅でちらちらしてて怖いからちゃんと帰ろうと思う。
寝る前にお夜食を作って手紙を添えて。
うん、これでいい。
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作者名:そー | 作成日時:2019年10月13日 21時