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JN「大変じゃない?ゆっくり休んでていいのに…。」
『いえ、早く目が覚めてしまったので…ゆっくり朝ごはん食べたかったし…。』
JN「そうなの?じゃあお言葉に甘えて…。あ、Aちゃん昨日スープありがとう。おかげで何だか久しぶりにゆっくり眠れた気がする。」
『良かったぁ。薬膳スープあまり詳しくはないんですが、夜遅くに飲んでも身体に優しいですよって店員さんに選んでもらったので。』
JN「うん、ぴったりだよ!また機会があったら飲みたいなぁ。」
『じゃあ今度お店の名刺貰ってきますね。』
JN「ふ、ありがとう。」
ソクジンさんは整った顔をゆるゆるに崩して、柔らかいふわーんとした笑顔をくれた。
何だか和むなぁ…。
そのままカウンター越しに料理している所をじいっと見られた。
う、料理上手な方に見られて緊張する。。
『…っ!?』
JN「Aちゃん!!」
慌てて動かした包丁が指をかすめて少し切っちゃった…。
そんなに深くないから水で……
.
ぱくっ。
.
………へ?
ぱく?
指先に少し、ぬるりとした感覚。
.
そのまま流れ続ける水道の水の中に私の指を入れると、ソクジンさんはリビングに置いたままだった自分のバッグから見覚えのある絆創膏を手に戻ってきた。
JN「Aちゃんに貰った絆創膏、勿体無くてとっておいたんだ。」
言いながらソクジンさんはタオルで私の指を拭き取ると絆創膏をぺたりと貼ってくれた。
……。
私がびっくりしたのはそっちじゃない。
JN「あとは俺が作るからAちゃんが今度は見てて!」
すとんと椅子に座らされ、エプロンもソクジンさんへ交代。
その可愛いアルパカのエプロン…とっても良くお似合いで。
だから!
そうじゃなくて!!
今、指、舐められた?
ドキドキばくばく。
これ!……普通の事!?
あまりにもソクジンさんが普通なので、私の普通は普通じゃないのかとそんな風に思えるくらい。
昨日の名残?
ユンギにドキドキして、それがまだ残ってるからこんなに慌てちゃうの!?
……違うよね!!
淡々と調理をするソクジンさんをただただ見つめる事しかできない。
柔らかい唇の、舌の感触がまだ残ってる。
『……!?』
バカ!
何思い出してるの私!
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作者名:そー | 作成日時:2019年10月13日 21時