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…そうだと思ってたけど、なんとまぁ図星らしい。
T「最初に見たとき幽霊って言ったのに…。」
JN「キムテヒョン。」
T「内緒ね内緒。」
JN「…別にそういうんじゃなくて…何て言ったら良いんだ…。」
T「気になるって事?」
JN「そ、そう!そっちの方が合ってる!」
…意味、一緒じゃない?
T「駄目ですよ、宿舎にいる間は駄目です。ユンギヒョンとの約束ですから。そんな雰囲気出してたらユンギヒョンに一発でバレますからね。」
JN「…もう牽制された。」
T「へ、いつ?」
JN「…朝…妹に色目使うのやめてもらえますかって…。」
T「マジで?」
見たかった…!
何そのやりとり…!
大丈夫、男の俺から見てもジニヒョンは紳士の中の紳士。
この状況で手を出すはずはない。
JN「別に色目使うとかそういうんじゃないんだよぉー!普通に宿舎に女性がいたらそわそわするだろうって…。」
T「ジニヒョンは人一倍そわそわしてます。」
JN「……ほんと?」
T「…自覚無いんですね。それこそ問題ですよ。」
だからユンギヒョンに釘刺されるんですよ。
ジニヒョンはAちゃんをメンバーの妹としてじゃなくて女性として見てるから。
可愛いとか綺麗とか性格が良いとか色々あるけれど全部ひっくるめて、単にタイプなんだと思う。
ジニヒョンのどタイプなんじゃない?
芸能界にいればそれこそ華やかで美人でスタイルも完璧でみんなが羨むような女性たちと毎日のように顔を合わせるけど、こんな気の抜けたヒョンは見たことない。
これが 特別 ってやつ?
JN「何…?」
T「んーん、何でもない。」
JN「何だよ…。」
T「あーあ、今日はAちゃんに会えなさそうだ。まだ収録かかりそう…。」
JN「そうだな…。」
ほら、そんな風にさ。
昨日巻いてもらった絆創膏を無意識に撫でながらAちゃんの事思い出してるであろう姿とかさ。
なんか羨ましい。
世界には沢山の人がいるのに、1人の人に心を揺さぶられるってすごくない?
T「会いたいですか?会いたいですよね?」
JN「べ、別に…。」
歳上をからかうなよ…と言いながら目を伏せてまた絆創膏を見つめるジニヒョン。
そんないじらしいヒョンをただただ応援してあげたくなった。
頑張れって。
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作者名:そー | 作成日時:2019年10月13日 21時