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T「……ここから通えばいいんじゃないですか?」
ぼーっとしながらりんごをかじっていたテヒョニヒョンが目を覚ましたようにそう言った。
Y「………は?」
T「ここならAちゃんの会社近いんでしょ?セキュリティも問題ないし、お金もかからないし、ユンギヒョンの目の届く所だし、こんな風に美味しい朝ごはん食べられるし。」
……最後の何、テヒョンイヒョン。
思いきり催促入ってるけど。
『だっ…ダメです、そんなこれ以上迷惑かけられませんっ…!』
T「迷惑なんかじゃないよ、マネヒョンもちゃんと知ってるんでしょ?流石に家族の事、事務所には言ってありますよね?」
Y「……まぁ…。」
T「じゃあ何の問題も無いじゃないですか。ユンギヒョンの妹さんをリフォームが終わるまで宿舎に泊める。何もダメなこと無いですよね?」
Y「……。」
テヒョンイヒョンはたまーにこういう時がある。
感情でぶつかり合うところに、冷静に事実を淡々と述べる時。
RM「Aちゃん、リフォームってどのくらいかかるの?」
『2週間です…けど、でも…本当に大丈夫なんです、私の部署は女性ばかりだから身の危険なんてほんとにないんです、ユンギがオーバーなだけで…。』
RM「2週間位ならツアーも無いから大丈夫だよ、遠慮しないで。いくら部署が女性ばかりだからって危なく無いとは言えないよ。仕事も大切だけど、家族を心配させてまで無理して頑張らなくても大丈夫だよ。」
H「そうそう、仕事だって寝泊まりしなくても追いつける!最初から頑張りすぎると後で辛いよ〜!」
T「ジニヒョンも良い?」
JN「…うん、もちろん。」
T「で、ユンギヒョンは?」
Y「……。」
T「毎日Aちゃんと一緒だよ?今まで離れてた分、積もる話もあるんじゃない?大丈夫、ユンギヒョンが心配するような事、俺達しないよ?」
Y「………はぁ………わかった。俺から事務所に説明する…それでOKが出たら…すまないがリフォーム終わるまで世話になる。」
『ちょっ、ユンギ…!』
Y「ほら、遅れるぞ。あと連絡するから荷物はとりあえず置いて行け。」
『……。』
Y「……ほら。」
Aさんは大きなカバンを置いて、仕事用の小さなバッグを持ち直した。
そしてくるりとこちらを向いた。
『…すみません…ご迷惑ばかり…とりあえず仕事に向かいます。』
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作者名:そー | 作成日時:2019年10月13日 21時