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HW「ご褒美に副社長直々に御自宅までお送りしましょう。」
『…結構です。』
…これさえなければ。
HW「じゃあせめてタクシーまでエスコートさせていただけますか?」
『…お願いします。』
情け無いけどさすがにちょっと辛かった。
今日だけ、お言葉に甘えよう。
ヒョヌさんは私の荷物を肩にかけ、もう片方の手で肩を抱いた。
HW「本当はお姫様抱っこしたいんだけどね、君、暴れそうだし。」
『…常識のあるご判断、感謝します。』
あ…。
スタジオの前を通りかかると衣装をきたみんなの姿が見える。
みんなすごい、やっぱり似合ってる。。
楽しそうなユリさんの声。
相手は…ソクジンさん。
何かこそこそと2人で話しては、ユリさんの明るい笑い声が響く。
ユリさんがペンなのって…もしかして…。
ユリ「あ、A!大丈夫!?」
『大丈夫です、すみません…仕事中に…。』
ユリ「そんなこと気にしなくていいの!辛かったでしょう?無理矢理連れ出してごめんなさい。部下の体調ひとつ気にできないなんて情け無いわ…。」
HW「今日は帰らせる。明日も休ませていいかな?」
『そんな!私、大丈夫です!』
ユリ「A、正直あなたがいないとうまく仕事も進まないし個人的にも寂しいわ…でも具合が悪くて辛い思いをさせてるのはも私も辛い。きちんと休んで、元気になったらまた一緒に頑張りましょう!」
HW「これは、副社長命令だよ?」
『……はい、わかりました。』
HW「ふふ、素直でよろしい。」
ちらりとユリさんの後ろを見る。
ユンギ…みんなも心配そうな顔、…ごめんなさい、ありがとう。
『すみません、お先に失礼します…。』
ぺこりと頭を下げて、ヒョヌさんに連れられてタクシーに乗る。
HW「気をつけて…本当に大丈夫?社員寮だよね?誰か迎えに行かせようか?」
『あ…私の部屋まだ改装中らしくて…今、兄の部屋にお世話になっているんです。なので大丈夫です。』
HW「え、そうなの?大変じゃない?」
『いえ、もうすぐ終わると思いますので…ありがとうございました、お先に失礼します。』
HW「そう?うん、気をつけて。ゆっくり休むんだよ?」
『はい、ありがとうございます。』
宿舎に着いてからはもう本当にふらふらで。
なんとかユンギの部屋まで行って倒れるようにベッドに潜り込んだ。
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作者名:そー | 作成日時:2019年10月13日 21時