第五十三話 ページ9
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更新遅れてすみません！
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「でも、なんで防音室使わないの？」
部屋に入って開口一番にそう言った。
剛「んー？だってAの曲作ろう言うて光一が始めたんやもん。
Aに聞こえるところでせな。な？」
同意を求めるように光ちゃんに目線を送る剛くん。
光「……ん。」
珈琲を口に注ぎながら耳が赤い光ちゃんはすっと目線を外した。
剛「ふふ、照れてはるわ」
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「ふふふーんふふんすーん」
剛「やっぱりここ出にくい？」
低い声の音名が取れず早1時間。
光「うーん、ここはあんまり変えた無いけどな……ふふふーん……ふーんふ、、、ふふーんふふふん……」
剛「うーん、ここの言葉変えてみる？
君の言葉〜耳に残る声〜♪にしよか」
「君の言葉〜耳に残る声〜あれからずっと恋してた〜♪」
光「おぉ、出た！」
剛「ふふ、光一さん良かったですね」
楽しそうにお片付けし出すお二人。
ガラスのコップから雫がゆっくりと落ちた。
こんな曲、歌えるなんて……
こんなに素敵な曲を作ってもらえるだなんて……
「ありがとう」
剛「……？」
光「なんで泣いてるん？」
……わかんなかった。
涙が流れるのも、涙が止まらないのも。
私には、分からない。
光「……A？」
ぎゅっと抱きしめれて止まりかけた涙が余計に流れる。
剛「……」
小さく微笑んだ剛くんも少し涙ぐんでた。
ように見えたのは私の視界がぐちゃぐちゃだから？
剛「こちらこそ、ありがとう」
そう言って光ちゃんの上から私を包んでくれる。
そうだ。私はこうしてる間にも彼らを不安にさせているんだ。
こうしてる間にも、、、、
決断しなきゃ。
彼らの時間を奪う訳には行かない。
……
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作者名：さわ | 作成日時：2018年11月27日 13時
