終わりを知らせる砂時計 (ページ8)

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面倒事は嫌いページ8

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テレビCMや雑誌の撮影…個々のドラマ撮影に限らず現在放送中の別ドラマの最終撮影でここ数ヶ月、休む暇もなく忙しかった

忙しさも明け、気が楽になると思えば一昨日、ミンギュさんからカトクの申請が届いた
どうせ向こうのマネオンニ経由で申請してきたんだろうけど、今朝追加してから何もメッセージを送れずにいる。

次の撮影に向けてメイクアップしてもらった後出番が来るまでボーッと景色を眺めながら台本確認をしていると…「あー！」という大きな声が聞こえてきた

そんな人、1人しかいないんだけどね。

MG「A！どうして追加してくれなかったの！」

『静かに！
私は今朝追加したよ

それと、メイキングも入ってるし噂になるかもしれないから呼び捨てはダメ』

無いはずの大きなしっぽと耳は一気に下がっていった。

MG「…ほんとだ、追加されてる……
はい…A……さ、ん…」

マネ「ま、確かにAの言う通りだよね」

『面倒事は嫌いだからね、これ以上燃えるのはごめんだよ』

そう…今ネットでは告知動画(キスシーン)が流れて物議というか、私を叩く反応だったりミンギュさんを叩く反応が多く見られている。

MG「プライベートだったらいいんでしょ
ね、今度行こうよ。絶対バレない完全個室の店探しとくし… ヌナとひっついてていいからさ！」

『嫌です』

MG「ヌナ！」

マネ「はあ…1回だけ言ってきたら？
メイキングすらでてないし大丈夫でしょ

何かあったらこっちで対処するし、ね？」

オンニとミンギュさんの頼み込みには勝てず、諦めて1回行くと言ってしまった。ていうか行くって言うまでずっと誘われる気がした。

『あぁ、もう！
わかったよ、1回行けばいいんでしょ』

MG「わーい！Aとやっと行ける！
どこがいいかな？僕のマンションでもいいけど…」

『だからさんつけてよ！』

私とミンギュさんの正反対なリアクションを見てか周りのスタッフやオンニ達は大爆笑

そのまま撮影しようと、劇中で私たちが再開するシーンの撮影が早まってしまった。

『“会えると思ってた、夢なんかじゃない。
私たちの炎は惹かれあってる”』

MG「“炎はすぐに消えるから別のにしてくれよ”」

『“水でも愛でもどうせすぐ消えるよ
だから、私から離れないで

素直になるから”』

MG「“満たされるまでずっと一緒にいよう”」

ハグをされるこの瞬間が虚しくてしょうがなかった