終わりを知らせる砂時計 (ページ6)

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緊張解けた？ページ6

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ミンギュさんは席に着くなりキラキラした目で私をじっと見つめてきた

『なんですか？』

MG「んーやっと仲良くなれるなと思って
っていうかまだ緊張してる？敬語外していいよね？敬語外してよ！」

ものすごいスピードで発せられる言葉になんて返そうか迷っていると「あ、ごめん」と次はゆっくり1つ1つ聞いてくれた。

MG「敬語外してくれるよね」

『ミンギュさんの方が年上じゃないですか』

MG「いいじゃん別に！
Aは好きな食べ物ある？」

『キンパが好き…かな』

MG「わー！敬語外した！かわいい！
じゃあキンパ食べに行こう！」

『いや…わたしお食事は……』

“かわいい”という言葉は空耳だったのだろうか…でも私も後輩が来たら可愛いって思うし…

MG「やっぱり僕のこときらい？」

『そう…じゃなくて、その……』

オンニも知らない、誰にも言えない…事情は話そうとしても口から出ない

秘密を打ち解けないと仲良くなれない。
毎回この瞬間が申し訳なく感じる

MG「よかった！嫌われてるのかと思ったよ…
ヒョン達に嫌われてるだろって言われてずっと気になってたんだ」

『面白い人ですね、嫌ってたら降板してるので大丈夫ですよ』

ただ思ったことを言ったまでなんだろうけど私はその言葉というか言い回しが嬉しかった。

MG「メンバー達の中にもAが出演してたドラマ観てる人いるしいつかLIVEにおいでよ」

『招待してくださいね
…LIVEにドラマって大変じゃない？』

MG「大変だけど、新しいことに挑戦するのは好きだからさ！」

マネ「記者の人来たよ〜
インタビュー答えて、次のシーン撮り終えたら終わりだってさ」

『…うん、ありがとうオンニ』

マネ「緊張解けた？」

『そう…見える？』

マネ「A今、ニコニコしてるよ」

MG「ヌナ！僕は！」

マネ「うーん、ミンギュはずっとニコニコじゃん
インタビュー頑張ってね」

この後行われたインタビューも今日最後の撮影も難なく熟すことが出来たのはミンギュさんのおかげなんだと思う。
無意識に、次の撮影が楽しみになっていた。