終わりを知らせる砂時計 (ページ45)

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僕ならできるページ45

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side.MG

大雪の日。

今日はユリが雪の日、景色を見にここまで来たけど寒くて空き家に逃げ込み気づかないうちに炎が回ってきて...そんな所をゴヌが助けるシーンの撮影だ

僕はこの日のために本物の消防士の方に指導してもらって、訓練を沢山こなしてきた

PD「後でCGを加えますが火を扱いますのでスタッフの方キャストの皆さんお気をつけください。
NGは出せないので 1発でお願いします」

メイキングカメラを持ったAが近づいてきた

『緊張してますか？』

MG「ゴヌのかっこいい姿を見せるために頑張ります
だけど僕ビビりだから...」

『PDさん！今度はゾンビ系でお願いします』

MG「あぁ〜ノムシロォ〜！」

撮影が始まるためメイキングを撮り終えたAはカメラを置いて、ほんとに撮影が始まるほんの一瞬で、

『ミンギュならできるって信じてるよ』

MG「うぇっ！？」

しかも、ウインクしながら微笑みながら僕の肩を叩いたんだ... しまいには僕が驚きすぎて大声を出してたら笑わないようにって口を押えて…
え、僕もっと出来ないけど？どういうこと？

監督「 3.2.1...アクション！」

『オットッケ…！どうしよう、私ただ雪を見に来ただけなのに... ゴホッゴホッ』

スプリンクラーが発生して Aはびしょ濡れになりながら助けが来るまで叫び続けていた

『あー、もうダメなのかな
ゴヌと仲直りすれば良かった我慢すれば...』

酸素が回らなくなった頃、ゴヌの登場だ

MG「おい、何してんだよ！」

『ゴヌ...？
わー！ゴヌだ、ゴヌ』

MG「火事にあったら口を押えて逃げろってあれだけ言っただろ！死にたいのかお前は」

『…ゴヌに嫌われたから死にたかったよ！でも、逃げられなかったの火からもゴヌからも』

MG「…外に出るぞ」

監督「カット、OK」

MG「A、大丈夫？」

『うん平気だよ
よく頑張ったねミンギュさん』

炎で暖かくなった手で僕の頭を撫でるA。

次のゴヌの家でキスシーンを撮影するために僕たちは移動となった

『もうこれ撮っちゃったら撮影最後だよね〜
はやいね』

MG「寂しいの？」

『ううん、っていうか最初のキスシーンとは気持ちが違うじゃん？』

そう、今回のキスシーンはゴヌとユリが再度想いを確かめあって愛するシーンでもあり、最後の撮影でもある