終わりを知らせる砂時計 (ページ40)

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MG「おめでとうA」

『ミンギュもおめでとうだね』

ベストカップル賞を受け取り、席に座ると人気賞から3局PD演技者賞までが発表され、お次は新人賞の発表だった

司会「新人賞の発表です
ベストカップル賞も受賞したキム・ミンギュさんおめでとうございます」

MG「え」

『いっておいで、おめでとう』

手を振りながらミンギュを見送ると、直ぐにインタビューが始まった。

司会「キム・ミンギュさんおめでとうございます」

MG「ありがとうございます」

司会「驚いていたようですが受賞するとは思っていませんでしたか？」

MG「はい、僕は俳優としてはまだまだだと思っていましたし...僕より素晴らしい俳優しかいないと思っていたのでこうして賞を貰えてとても嬉しいです」

司会「先程、Aさんに助けてもらった...と話していましたが具体的にどのように助けてもらいましたか？」

MG「演技は全て助けてもらっています
このシーンはこうした方が合っているとその場で実践してもらったり、逆にメイキング映像はAさんが慣れていなくて助けたり…と、助け合いでした。ありがとうございます」

カメラが私に向けられ、振られる手を振り返した

インタビューから戻ると、最優秀演技賞までの受賞を2人で「これも取りたかったね」なんて話しながら見て行った

最優秀演技賞を発表する前に休憩が入り、その間にミンギュとたくさんの話をし始めた

MG「Aの賞はもうないのかな」

『ん〜ないと思うよ』

MG「あ、あのさ...連絡しなくてごめん」

『ううん、私こそ連絡出来なくてごめんね
1番最初に報告するべきなのに出来なかった』

MG「そんなことないよ
たくさん頑張ってくれてありがとう」

出演者の方や周りにバレないように、私たちは手を繋いだ。するとその瞬間、明かりが暗くなり司会者の人の一声で会場が明るく照らされた

司会「さて、次は最優秀演技賞の発表です
候補の女優の方達を見ていきましょう

この中から誰が選ばれるのか…｣

MG「A、Aいるじゃん！」

『選ばれるかは…』

司会「受賞したのはこの方
初出演の作品では新人賞を受賞し、人々の愛を奪っていくキラー... 暖かい雨の日でヒロインを演じ話題となったシン・Aさんです！おめでとうございます！」

『おっとっけ…』

MG「凄い...凄いよA
次はAの番だね」

『ありがとう、いってきます』