終わりを知らせる砂時計 (ページ32)

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念願のクリスマスページ32

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KBS歌謡祭から早1週間。

今年最後の雑誌撮影を終わらせて第2の家ホテルに戻ると、クリスマスパーティーのために用意したケーキやシャンパンなどをテーブルに置いて飾る作業に入った

日が落ち、夜になると呼び鈴が鳴った

『はーい』

MG「うわぁ、チキンの匂いだ」

『美味しそうだよね〜
お疲れ様、どうぞ』

上着をソファーにかけるとチキンに目を輝かせたミンギュさんは早速チキンに手をつけていた。

MG「美味しい...！
準備するの大変だったでしょ？ありがとう」

『ううん、お...オッパこそ忙しかったでしょ』

MG「はははっ、やー恥ずかしいんだねㅋㅋㅋㅋ
いいよ、ミンギュで」

『まだ彼氏じゃないから言わないだけだよ』

BGM代わりにテレビをつけてチキンやサラダを食べながら、数ヶ月間なかった2人きりの時間が始まった

MG「仕事の話はしたくないけど、もう少しで火事のシーンだよね...
何回もイメージしたり訓練したりしてるんだけど心配だよ」

『ミンギュなら大丈夫だよ
監督も1番難しいシーンだって言ってたしそこさえ乗り切れば後は病院でのシーンだけだからね』

MG「それが終わったら、付き合えるんだよね」

『最終話が放送されたら...って思ってたけど、たくさん我慢させてるしそれでもいいかもね

スキャンダルさえでなければ大丈夫だよ』

撮影中にスキャンダルなんて出てしまえば、スタッフの人からは大批判。同伴したマネージャーは終わりまでずっと頭を下げなきゃ行けない

そういうシーンを何回か見たことがある

MG「早かったなぁ...
撮影が終わって次に会うのは彼氏と彼女としてだね」

『うん...っていうかデート？も初めてじゃない？
2人で居られるって幸せだね』

MG「あぁ〜、キヨウォ...
僕だってAと出会えて幸せだし、好きになれて幸せだよ〜」

ミンギュは口をうーっという形にしながら、抱き寄せてきた。役としてでは無いハグに照れているとまた「キヨウォ」と一言

MG「近くに寄ると顔が真っ赤なの良く見えるね」

『わんわんの顔もよく見えるね』

MG「そんなこと言うなら噛み付くけど？」

『うあー、暴力だー

そろそろケーキ食べない？
プレゼントもあるんだけど...』

MG「へへ、僕も買ってきたよプレゼント！
ちょっと待ってて！」

ミンギュが立ち上がったことを良いことに、隠しておいたプレゼントをソファーへ持っていく