終わりを知らせる砂時計 (ページ4)

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降板したいページ4

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そして、翌日

暖かい雨の日に出演するキャスト、制作会社の人、スタッフやメイクさん…などが会議室に集められた。

マネージャーオンニと一緒に入れば、先に入っていたキム・ミンギュさんが立ち上がり大きく手を振っていた

大体の場合主役とヒロインは隣の席だが、何か勘違いされては面倒だからやめて欲しいものだ。

でも大型犬みたいでかわいい

マネ「いつの間にミンギュさんと仲良くなったの？」

『仲良くっていうかMG「昨日から仲良しです！」』

マネ「よかったよかった！
この子アイドルとか興味無いから仲良くできるか不安だったんだよ

あなた達のマネージャー、ハユンとは仲良くてねー」

『もういいよオンニ』

っていうかアイドルとか聞いてないし…！
なんてことを考えていると監督が挨拶と一緒に台本を配ってくれた。

PD「それじゃあ次はヒロインチャン・ユリ役のシンさんお願いします」

『ご紹介されましたチャン・ユリ役を努めます
シン・Aと申します

最後までどうぞお願いします』

人一倍大きく拍手したミンギュさんが呼ばれると大きな声を出して「SEVENTEENのキム・ミンギュです」と挨拶をした。

MG「ドラマ初挑戦で緊張していますが楽しみの方が大きいです！よろしくお願いします！！」

歓声と拍手が鳴った後、ミンギュさんが席に座ろうとすると椅子が後ろに下がっているのに気がつきすかさず座りやすいようにしてしまった

MG「あっぶね！
よく転けるんです、ありがとうございます！」

『…いや、よかったです気がついて』

PD「自己紹介も済んだところで簡単な説明とコンセプトをお伝えします。

帰宅途中の消防士ソ・ゴヌと酔った大学生のユリがぶつかり、途中で寝てしまったユリを家に連れて行く事から始まります。
コンセプトは “会えないけど近い距離”、“もどかしく切ない恋”を中心に制作していきます

ドラマ撮影中はメイキング動画のためにカメラも回します。その他質問があれば…」

PDが説明している間に台本をめくっていくと……

「『キス！？』」

監督「そうそう、キスシーンの所は後半に行くにつれて切なく充電するようなキスでお願いしますね」

『オンニ、降板したいお願い』

マネ「今更通用すると思ってんの！？」

MG「降板しないでー！僕が嫌なら…」

『そうじゃなくて私が燃える』

MG「それなら僕も燃えちゃうよー！」

マネ「今回のドラマにピッタリね」