終わりを知らせる砂時計 (ページ25)

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1人じゃないよページ25

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side.MG

민규もう着いてる?ちょっと話さない?

Aごめん、今話せない

민규えもう撮影中!?

Aあにや、話しかけられてるから

撮影現場だし話しかけられることはある。
それはスタッフさんかもしれないし俳優かもしれな…

そうじゃん、他の男に話しかけられてAが困ってるから教えてくれたのかもしれない

マネ「あーいたミンギュ！」

MG「お、ヌナどうしたんですか？」

マネ「それが... Aが居なくて
飲み物買ってくるって言ったっきり戻ってないの」

MG「自販機とコンビニは？」

マネ「ううん、いなかった」

MG「僕、探してくるよ」

僕の予感が当たったのかなーくらいに考えていたのが、Aを見つけた瞬間そう簡単に考えられないようになった

目の前には男に話しかけられて目も合わせていないAが立っていた。

MG「A、さーん！」

『み、んぎゅさん...』

MG「撮影始まる前に監督が確認したいってさ
僕もさ〜、わかんないとこあるの

教えてくんない？」

「やー、なんだよ
まだ撮影終わってなかったの？」

『...もう、いいですか
撮影の邪魔しないでください』

多分、この人に言い寄られてたんだ
Aは隠してるつもりかもしれないけど手が震えてる

「邪魔って酷いな〜
先輩が教えてやったのに」

MG「A」

『まっ、て...ミンギュさん！』

MG「誰、あの人」

『以前一緒にドラマ出た俳優さん
何回も断って共演NGにしてるんだけど会いに来たみたい』

あー、イライラする

のほほんとしてるし、A絶対怖かったのにどうして助けてって言わないの？
っていうかAが嫌がってるのに寄りかかってくんなよ！

MG「これから外出る時僕がマネージャーヌナ連れて出て行って
誰かと2人っきりにはならないこと、いい？」

『うん...ごめんね
オンニにも相談してみる』

MG「大丈夫、僕たちが絶対守るから
Aは1人じゃないよ」

静かな廊下で僕とAは抱きしめあった
ギュッと掴んでくるAの手はとても小さくて、また震えていた。

僕がいなかったらどうなっていたかと考えると更にAへの心配は積み重なっていく

こんな小さな体で一体、どれくらいの苦痛を味わっているのか...僕にはまだ分からなかった