終わりを知らせる砂時計 (ページ20)

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私も好きですページ20

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お酒のせいで顔が真っ赤になってるのか、照れているからなのか、とか今の私には正直どうでもよかった。

それは、目の間にいるミンギュさんがとても嬉しそうな顔で見つめてくるから

『…うん、嬉しいかも』

MG「僕もAの色々な表情見る度に凄いなぁ…って思うと同時に嬉しいんだ
きっかけはドラマを見てから…だけどこれから女優以外のAも知っていきたいって思ってる」

『…私、ウブだから期待しちゃうよ』

前までの私だったら2人きりでご飯なんて行かないし、そもそも敬語を外すなんてしなかった
ミンギュさんに出会ってから全てがおかしくなった

私の性格も感情もぜんぶ。

目線を外そうとすると目の前に座っていたはずのミンギュさんは横に座り、手を握った

ドラマではドキドキしなかったのに、今はドキドキする
この前と同じ感情

MG「今から話す僕の話良く聞いてね」

『うん』

MG「僕はアイドルだから僕を好きでいるファンも居るし、距離が近いこともある。
ツアーの最中は会えないし他の俳優と違ってたくさん不安にさせると思う

撮られることだってあるかもしれない…

だけど、僕は1人の女性としてAが好きです
ドラマの撮影もあるし今すぐ付き合うのは難しいかもしれないけど、1人の異性として僕を見てほしい…です

って、あれ… どうして泣いてるの？！」

まさかミンギュさんに告白されているとは思わず、びっくりしたのか安心したのか嬉しいのか私は泣いてしまっていた。

MG「や、やっぱり嫌だった？」

『ううん、そうじゃないの
本当に嬉しくて… 私も好きです』

MG「わーやったぁ…！！
これからはミンギュオッパだね」

『まだ付き合ってないですよ〜』

「やー1回だけ！」と駄々をこねるミンギュさんは年上とは思えない可愛さがあった

『付き合ってからの方が特別感あるでしょ
それに明日撮影だしそろそろ帰らないと…』

MG「えー、… まだ帰りたくないから泊まっていい？」

『付き合ってからね』

MG「やー、早く付き合ってよ
毎日電話と連絡したいのに」

『連絡なら毎日できるよ』

駄々をこねながらもお支払いはスっと出してくれて、車の中に入るまでエスコートしてくれた
暫く車内は沈黙に包まれた。