終わりを知らせる砂時計 (ページ19)

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みんなに頭撫でるの？ページ19

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生放送が終わるとミンギュさんはオンニ達に確認せずに、車へ案内してくれた

『ミンギュさん、オンニ達に確認しなくて良かったんですか？』

MG「元々誘う予定だったから許可は取ってるよ
今日はキンパじゃなくて肉なんだけど美味しいから期待してて」

お店の中は安定に個室で、ミンギュさんおすすめのメニューを次々に頼み話しながらお肉を焼いていく。

MG「どう？美味しいでしょ」

『ん！おいしいです！』

MG「あーかわいい…
元気なさそうだったから笑顔見れてよかった」

『…っ、確かにずーっとお仕事忙しくてダイエットもしてたからこんなご飯久しぶりかも』

グラスを飲み干したミンギュさんは「僕さ…」と、いつになく真剣な表情で話し続けた

MG「ずっと新しいことに挑戦する機会がなくて、このドラマでやっと新しいことに挑戦出来たんだ
でも演技って凄く難しいし反対する声も多くて…最初の頃は乗り気じゃなくて…

迷ってる時にAの演技を見てさ！本当に凄くて、照れた顔とか笑ってる顔とか喜怒哀楽がころころ変わるさまを見て僕もやろうって決心ついたんだよね」

『···私も乗り気じゃなかったよ
ドラマのヒロインで更にアイドルが相手なんて叩かれるに決まってるし、誰が見てて不快になるなら降板しようかと思ってた

あの日傘をさしてくれていなかったら今頃降板してたんじゃないかなぁ...』

MG「ね、僕も警戒してたけど相手がAで良かったなって始まってからずっと思ってるよ

仲良くしたいけど撮られるのが嫌で我慢してたでしょ？」

『うん...
だから、人にあまり好かれることなくて

カメラの前では演じてるけど私は怖がりなの
イメージと違うでしょㅎㅎ』

空になったグラスにお酒を注ぐと私も一気に飲み干した
お肉を焼きながらプツプツと自分のことについて喋ると、ミンギュさんは「そんなことないよ」と太ももではなく頭を撫でた

『ねぇ、ミンギュさん』

MG「んー？」

『ミンギュさんはみんなに頭撫でるの？』

MG「そうじゃないよって言ったら嬉しい？」