終わりを知らせる砂時計 (ページ17)

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恋なんてそんなもんページ17

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ドラマが公開されると嫌でも忙しくなるのは誰よりも知っていた。息をつく暇もなく、インタビューや雑誌の撮影…それに加えて撮影中のドラマの台本を確認しないといけない。

趣味をする暇もなく、癒しがある訳でもない

そんな生活が嫌になった。

自分が何をしたいのか分からなくなってから早1年半
オンニすら私が辞めたい気持ちで今回のドラマを受けたこと…分かってないはずだ

YN「やー、悩み事？」

『ゆなおんにー！』

YN「次の撮影まで時間あるじゃん
話聞くよ、お姉さんに話してみな」

ユナオンニはアイドルもしてたし女優もしてる
練習生時代を知ってる唯一の人だ

『自分が女優を続けたいのか辞めたいのか分からなくて

あ、あとこれは後輩の話なんですけど相手の俳優さんにドキドキして… 期待させるような行動をその人が取ってるぽくて、信じてもいいのかなぁって』

YN「とりあえず分からないうちは続けていくしかないよね、活動休止って手もあるけど…
それと、二つ目の悩みだけどその相手はキム・ミンギュさん？」

『…ち、違います！』

YN「それはそうだよね？後輩の話だしㅎㅎ
期待させるようなって具体的には？」

『大切だからって言ってきたり、バックハグしてきたり』

ユナオンニはそれを聞くと大爆笑して「やーそれ相手が可哀想」と私をバシバシ叩いてきた
そんなユナオンニに気持ちを伝え始めると次第に涙が溢れてしまった。

YN「気持ちを伝えて演技に影響が出るなら撮影終わりに伝えればいいし…私はAがそこまで気持ちの切り替えができない子だと思ってないから気持ちを伝えてもいいと思うけどね」

『…私のせいで誰か不快になるなんて耐えられないよ』

YN「ずっと1人で我慢してたんでしょ〜
恋なんてそんなもんだよ

Aは平和主義すぎるよね、ミンギュさんに気持ちを伝えて幸せになれるかもしれないのに」

『スキャンダルとか、』

YN「やー、スキャンダルとか気をつけてても好意のない人と写真がないのに記事にされるし…
気にするだけ無駄だって！

撮られるのが嫌なら公表すればいいしね」

『おんにー！』

「ユナさん準備お願いします！」

YN「じゃあね、幸せになるんだよ」

ユナオンニはそう言い捨てて撮影に戻っていってしまった
私のために幸せになるなんて考えたこともなかったな…って言うか、ユナオンニいつから私がミンギュさん好きだって気づいたんだろ？